KDDIは26日、インターネット接続サービス「DION」のメールサービスについて、メール送信時の認証方式として利用してきた「POP before SMTP」方式を2007年度末で廃止し、「SMTP AUTH」方式に一本化すると発表した。
DIONではこれまで、メールを送信する前にはまずメールを受信しておく必要がある「POP before SMTP」と呼ばれる方式を採用していた。DIONではこれを2007年度末で廃止し、「SMTP AUTH」方式に一本化するため、現在POP before SMTP方式を利用しているユーザーについては、メールソフトの設定変更が必要となる。
POP before SMTP方式は、以前はメールを送信する際に用いるSMTPにユーザー認証の仕組みが備わっていなかったため、メール受信時のユーザー認証を送信時の認証として代用することで、不正なメール送信などを防ぐ目的で用いられていた。ただし、現在ではSMTPでユーザー認証を行なうSMTP AUTH方式が標準化されており、多くのメールソフトもSMTP AUTHに対応している。
DIONでは、2007年1月からSMTP AUTH方式に対応したメールサーバーの案内を開始し、全ユーザーに対してSMTP AUTH方式への変更を呼びかけている。こうしたことから、DIONでは2007年度末をもってPOP before SMTP方式を廃止し、よりセキュリティ面で安全性の高いSMTP AUTH方式に一本化することで、迷惑メール発信などの不正利用の防止対策を強化するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0726/index.html
( 三柳英樹 )
2007/07/26 21:25
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