Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

カシオ「YouTube対応をデジカメの標準機能にしたい」


カシオ計算機開発本部QV統轄部商品企画部長のの中山仁氏
 2日にグーグルが報道関係者向けに開催した「YouTube」日本語版の事業説明会で、カシオ計算機の中山仁氏(開発本部QV統轄部商品企画部長)が出席し、7月に米国で発表したYouTube対応のデジタルカメラの狙いについて説明した。

 中山氏はまず、「ご存知ない方も多くなったが、1995年3月に世界で初めて液晶付きデジタルカメラを発売したのは実はカシオ」と前置いた上で、以降、カメラが銀塩からデジタルへと急速に移行する中で「カシオは銀塩にはできない新しい用途を常に提案してきた」とし、YouTube対応もその流れの中にあると説明した。

 米Casioが7月10日に発表したのは、「EXILIM Card EX-S880」と「EXILIM Zoom EX-Z77」の2モデル。撮影モードの1つとして「YouTubeキャプチャモード」を搭載しており、YouTubeにアップロードするのに最適なサイズや画質で自動的に撮影されるという。最大記録時間は10分だ。さらに、写真フォルダとは別にYouTube専用フォルダが作成され、PCにUSB接続すると、このフォルダを認識。カシオが開発した「YouTube Uploader」というソフトが起動する。

 YouTube Uploaderでは、アップロードしたいファイルを選択し、タイトル、タグ、閲覧範囲などの情報を入力。アップロードボタンを押せばそのままYouTube側にアップロードされる。「非常に簡単に、わずか2ステップでアップロードされる。複数の動画の一括送信の機能も入っている」。


動画フォーマットの進化とファイル容量の比較 「YouTubeキャプチャモード」の概要

 中山氏は、デジタルカメラの動画も品質が向上してきているものの、ユーザーからはおまけの機能としか受け入れらていないと指摘。一方では、H.264によって以前と比べて圧縮率が高くなり、「動画も写真感覚でアップロードしたり、共有できるようになる」という。「デジタルならではの撮影した後の楽しみ方を提案することによって、デジタルカメラの動画が活用されるのではないか」として、「カシオとしては基本的に、このYouTubeキャプチャモードを、コンパクトカメラのスタンダード機能として付けていきたいと思っている」とした。

 なお、日本での発売時期は未定だが、「(YouTubeキャプチャモードを)こういったスタイリッシュなデジタルカメラに搭載することで、日常の動画を簡単にアップロードする環境になっていくのではないかと期待している。デジタルカメラの用途としてだけではなく、動画をみんなで共有して楽しむことを普及させていくのも我々の狙い」とした。


関連情報

URL
  米Casioのニュースリリース(英文)
  http://www.casio.com/news/content/FA697694-BE89-42B4-86B6-7C1A1C575A27/
  関連記事:米Casio、YouTube対応810万画素コンパクト「EXILIM Card EX-S880」[デジカメ Watch]
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/compact/2007/07/11/6629.html


( 永沢 茂 )
2007/08/02 19:31

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.