米eBay子会社で決済サービス大手の米PayPalは2日、90日後まで支払いを延ばせる「PayPal Pay Later」サービスを発表した。消費者は、このサービスを提供している店舗で商品を即座に購入し、支払いを先延ばしできる。
このサービスは、米国内に住む一般消費者と、米国内の選ばれた店舗でのみ利用できる。また、消費者がPayPalアカウントを保有しなくても利用できるようになっている。店舗はその消費者に対して決済用のクレジット口座と、決済時に利用できる支払い選択肢を用意する。この選択肢では最大で支払いを90日後まで延ばすことができる。なお、PayPal Pay Laterサービスの発行者は消費者金融大手の米GE Money Bankと発表されている。
このようなサービスをPayPalが用意した理由として、同社が調査会社のNorthstar Research Partnersに依頼して行なった調査の結果がある。それによると、PayPalユーザーの56%は、もしPayPalで支払いを先延ばしできるオプションが利用できるのなら、小売業者からの購入額を増やすと回答していることが明らかになった。
PayPalはクレジットカード番号や銀行口座情報を相手に開示せずに気軽にメールで送受金できる決済サービスで、インターネットショッピングやオークションなど、一般的な支払い用途に広く利用されている。最近では、米GoogleがGoogleアカウントと連動したクレジットカードによる決済サービス「Google Checkout」を欧米で開始し、激烈な競争が繰り広げられている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.shareholder.com/paypal/releaseDetail.cfm?ReleaseID=258202&Category=US
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/08/03 11:47
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