欧州連合(EU)が携帯電話のローミング料金の低廉化のために制定したEUローミング規則は、施行後1カ月以内に措置をとることが義務づけられており、その期限をこの7月30日に迎えた。ほとんんどの携帯事業者ではこれに従ったが、違反している事業者もまだいくつかあるという。EUの執行機関である欧州委員会が発表した。
この規則は「ユーロタリフ」と呼ばれ、ローミングを発信する携帯事業者は1分あたり49ユーロセントを超えた料金を設定してはならず、受信側も1分あたり24ユーロセントを超えてはならない旨が規定されている(付加価値税を除く)。従来の料金体系に比べて70%程度の値下げになる。域内の通信環境が改善されることを狙ったもので、加盟27カ国に対して一斉に適用された。
欧州委員会の発表によれば、1カ月で利用者ベースでは50%のユーザーが値下げの恩恵にあずかったはずであるとし、まずまずの効果が上がっていることを評価した。また、設定された基準よりも遙かに低いローミング料金を設定した通信業者もあり、よい競争環境が生まれていることも指摘された。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/1202&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
( Gana Hiyoshi )
2007/08/06 14:24
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