経済産業省は10日、インターネット端末「up.net(ユーピードットネット)」を販売していたユナイテッド・パワー(東京都目黒区)に対して、特定商取引法の違反行為を認定したとして、8月11日から6カ月間の業務停止を命じたと発表した。
ユナイテッド・パワーのサイトによれば、up.netは同社が開発したセットトップボックス(STB)で、40GBのHDD、256MBのメモリ、Windows XP、音声認識ソフトなどを搭載。テレビに接続し、リモコン操作や音声操作により、オンラインショッピングやメール、インターネット電話、動画再生、ゲーム、DVDなどが楽しめるという。
経済産業省によると、ユナイテッド・パワーはup.netの連鎖販売取引を行なうにあたって、勧誘目的等不明示や不実告知などの事実があったと判断した。具体的には、同社の勧誘者(代理店)がup.netの勧誘をするにあたって、同社の名称や勧誘の目的、商品について明らかにせず、「ご飯を食べよう」「会わせたい人がいる」といって勧誘を行なっていたという。
また、あたかも誰もが確実にup.netの購入額以上の収入が得られるかのように告げていたという。高校時代の友人から「代理店になるためには50万円のインターネット端末機を買わなきゃならないけど、分割で払えるし、自分の下につく人を誘えば、すぐにお金が入ってくるから」と言われて、契約してしまった人の事例も報告されている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.meti.go.jp/press/20070810005/tokusho.pdf
( 永沢 茂 )
2007/08/10 18:30
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