アメリカ航空宇宙局(NASA)と、「Wayback Machine」などで知られる非営利団体のInternet Archiveは23日、NASAが保有している写真や歴史的フィルム、ビデオをデジタル化するために5年間におよぶ提携関係を締結したと発表した。デジタル化された画像はインターネットで無料公開される予定だ。
NASAは既に20以上の画像コレクションをインターネットで提供している。今回Internet Archiveと提携したことにより、別々になっていたアーカイブを1カ所から他のすべての画像や動画とともに検索できるようになる。
Internet Archiveは、NASAが保有している静止画像、動画、コンピュータによって生成された画像をデジタル化する作業を行なう。その中には、オーディオファイルや印刷物、コンピュータプレゼンテーションなどの歴史的な資料が含まれる可能性もあるとしている。
今後の作業日程としては、1年目にまずNASAのメジャーな画像コレクションの統合作業を行ない、2年目からデジタル化された画像がそのアーカイブに追加されてゆく。3年目からは、現在アナログ状態で保管されている画像をデジタル化し、このアーカイブに追加する。
それに加えて、Internet ArchiveはNASAと協力して画像をスキャンしてカタログに加え、インターネットで自動的に公開するためのシステムを開発する。Internet Archiveは画像だけでなく、こうしたダウンロードツールや検索ツールも公開する計画だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.nasa.gov/home/hqnews/2007/aug/HQ_07178_Internet_Archive.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/08/24 12:00
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