ノルウェーのOpera Softwareが公開を予定している次期ブラウザ「Opera 9.5」(コードネーム「Kestrel」)のテスト版公開が延期になったことが明らかになった。これは25日、開発者の1人がデスクトップ開発チーム公式ブログに投稿したエントリにより明らかになったものだ。
Kestrelは、レンダリングエンジンの大幅な改良やパフォーマンスの向上などが予定されており、Operaユーザー期待のバージョンだ。Operaはその概要について6月に公表していたが、その時には開発者向けに公開される「ウィークリービルド」の最初のバージョンが「数週間以内」に公開されると予告していた。その予定でいけば8月中に公開されてもおかしくなかったが、今回の発表によりこれが延期されることになった。
延期の理由として、テスト版を公開するのに必要な時間を過小評価していたことを挙げている。開発が進む中で深刻な問題がいくつも発見されたことが理由だ。テスト版を開発者向けに公開するのは、正式版に向けてユーザーからのフィードバックを得るためであるから、できるだけ利用できる機能を多くする必要がある。しかしKestrelは現時点では公開できるほどの品質を満たしていないと判断された。
Kestrelのテスト版が公開される時期については、「今後新たな問題が発見されるかどうか、また発見された場合にはその深刻さがどれくらいかによる」として明言を避けている。
関連情報
■URL
Operaデスクトップ開発チーム公式ブログの該当記事(英文)
http://my.opera.com/desktopteam/blog/show.dml/1276578
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( Gana Hiyoshi )
2007/08/27 11:38
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