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一太郎、Lhaz、ラグナロクなど8月は標的型攻撃が頻発~トレンドマイクロ


 トレンドマイクロは5日、8月のウイルス感染被害マンスリーレポートを発表した。

 このレポートは、日本のトレンドマイクロのサポートセンターに寄せられたウイルス被害の報告件数をもとにランクキングしたもの。1位「TSPY_MARAN」55件、2位「BKDR_AGENT」53件、3位「TROJ_VUNDO」28件、4位「TSPY_LINEAGE」および「TROJ_DLOADER」23件、6位「BKDR_HACDEF」20件などとなっている。

 総報告数は5,183件で、5カ月ぶりの増加となった。ただし、1位から10位までのウイルスの感染報告数を合計しても263件(総報告数の約5%)にとどまっており、感染報告が多種のウイルスに分散している傾向が続いているという。トレンドマイクロでは、この背景として「攻撃の手法が大規模拡散型から標的型(ターゲット型)へ移行しつつある」と指摘する。

 具体的には、ワープロソフト「一太郎」へのゼロデイアタック(8月3日に確認)、国産の解凍ソフト「Lhaz」へのゼロデイアタック(8月17日に確認)を挙げている。

 また、「ラグナロクオンライン」のアカウント情報を盗み取ろうとするTSPY_MARANが1位に入った点や、オンラインゲーム「リネージュ」のアカウント情報を盗み取ろうとするTSPY_LINEAGEが、7月に複数の正規Webサイトの改竄で拡散した結果4位に入ったことを挙げ、「情報や金銭の不正な取得を目的として、特定のソフトウェアやサービスの利用者を標的とした攻撃が頻発している」として注意を呼びかけている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20070905031018.html

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( 永沢 茂 )
2007/09/05 16:04

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