米Googleは19日、天文台が撮影した画像をGoogle Skyに取り込むためのソフトウェアを、オープンソースプロジェクトとして公開したと発表した。これは「wcs2kml」というソフトウェアで、現在「Google Code」で公開されている。
Google Skyとは、「Google Earth」バージョン4.2以降で導入された機能で、Google Earthのインターフェイスを利用して夜空を眺めたり、天体画像を観察することができる。
最近の天文台では、撮影した画像をFITSバイナリフォーマットで保存する。このフォーマットには天文学で使用されている世界座標系が使用されており、空のどの部分を撮影したかが記されている。
wcs2kmlは、この画像に含まれている座標をGoogle Skyで使用されている座標系に変換する。また、画像データそのものも、FITSからPNGあるいはJPEGに変換できる。そうすることによって天文台で撮影された画像をGoogle Skyに容易に取り込むことができるようになる。
Googleでは、Google Earth APIを公開した後、数多くの画像やアプリケーションが登場したことを踏まえ、Google Skyの登場とこのソフトウェアにより、数多くの天体画像がGoogle Skyを通して見られるようになることを期待している。
関連情報
■URL
wcs2kml(英文)
http://code.google.com/p/wcs2kml/
Google Research公式ブログの該当記事(英文)
http://googleresearch.blogspot.com/2007/09/sky-is-open.html
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・ Google Earthが宇宙を見渡す望遠鏡になる「Sky」ビュー機能を搭載(2007/08/23)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/09/21 14:07
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