Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

「Bloglines Beta」が携帯バージョンやパーソナライズ新機能を追加


 フィードリーダー「Bloglines」のベータテスト中新バージョンである「Bloglines Beta」に3つの新機能が追加されたことが1日、発表された。その3つの新機能とは、パーソナライズ関連新機能、携帯電話向け新バージョン、OpenID対応である。

 Bloglines Betaを日常的に使う際に最も有用な新機能は、パーソナライズ関連新機能だろう。まず、既読管理の設定を行なえるようになった。何かのエントリーを読んだ時に、そのエントリーを既読にするか、そのフィード全体を既読にするか、どちらかを設定で選ぶことができる。デフォルトではフィード全体を既読にする設定になっている。また、フィードごとに使用するビューを選べるようになった。例えばエントリー数が非常に多いフィードの場合にはクイックビューで見た方が見やすいのに対して、漫画など画像が多数含まれるフィードの場合にはフルビューで見た方が見やすい。今回、設定を行なうことによって、フィードごとに使用するビューを切り替えられるようになった。また、9月になってからBloglines Betaはフィードにフィード発行者によるCSSのサポートを追加したが、今回この設定画面からCSSサポートのオン/オフを選べようになった。

 もう1つの新機能はBloglines Beta携帯電話向け新バージョンだ。これまでの携帯電話向けBloglinesに比べて機能が追加されている。まず、スタートページが画面最上部に表示されるようになった。これにより自分のお気に入りフィードを上に表示しておくことができる。また、「Pin」機能が追加され、家に帰ってから読みたいエントリーを未読のままにしておけるようになった。さらにすべてのエントリーを読み込む代わりに、少しずつ携帯電話に読み込み、携帯電話のメモリへの負荷を減らし、かつ読み込み速度を向上させた。この携帯電話向け新バージョンはベータ版として提供されているが、準備ができしだい現行のBloglines Classicにも適用される予定だ。

 現時点で大きな影響はないが、将来的に大きな意味を持つ新機能として、Bloglines BetaがOpenIDに対応したことが挙げられる。現在さまざまなWebサイト向けに別々のユーザーIDとパスワードが要求される。例えばYahoo! IDやAmazonアカウントといったようにである。OpenIDはこうした煩雑さをやめ、ネット上に1つだけのユーザー名とパスワードを用意することによって、OpenIDに対応したすべてのサイトにログインできるようにしようとする標準規格のことだ。今回、Bloglines BetaとBloglines ClassicでOpenIDをサポートした初めてのバージョンをリリースした。将来的にはOpenIDによるログインや、発表されたばかりのOpenID 2.0にも対応する予定だ。現時点ではOpenID対応サイトはまだ数少ないが、対応サイトが増えてくるにしたがって便利になってくることが期待される。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.bloglines.com/about/news#147

関連記事
米Bloglinesのユーザーインターフェイスが日本語に対応(2004/12/02)
米Ask.comとBloglines、ブログとフィードのサーチエンジンを公開(2006/06/02)


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/10/03 12:00

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.