JVN(Japan Vender Status Notes)は9日、JAVA言語で開発されたソフトウェアを実行するためのソフトウェアのセットである「Java Runtime Environment(JRE)」に、遠隔の第三者がネットワークリソースへ接続可能な脆弱性が存在することを公表した。これにより、通常は許可されていないWebページやサービスへ接続される恐れがあるという。
影響を受けるシステムは、JDK(Java Development Kit) and JRE 6 Update 2以前、JDK and JRE 5.0 Update 12以前、SDK and JRE 1.4.2_15以前、SDK and JRE 1.3.1_20以前。脆弱性は、米Sun Mucrosystemsが提供する最新のJREで修正されているため、JVNでは最新版へのアップデートを推奨している。
また、デンマークのSecuniaでは4日、JREに複数の脆弱性があるとして、危険度を5段階中で上から2番目の“Highly Critical”と判定している。
Secuniaによれば、これらの脆弱性が悪用されると、マシン上の特定のサービスへのネットワーク接続が可能となるほか、システム上の任意のファイルを移動またはコピーされる恐れがあるという。このほか、Webを通じてJavaアプリケーションを配布するためのツール「Java Web Start」においても、悪意のあるアプレットによってローカルファイルを読み書きされる可能性があるとしている。
関連情報
■URL
JREに遠隔の第三者がネットワークリソースへ接続可能な脆弱性
http://jvn.jp/cert/JVNVU%23336105/
セキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/27009/
( 増田 覚 )
2007/10/09 15:53
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