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「Kaspersky Online Scanner」の日本語版。いったん英語サイトでアップデートし、最新バージョン「5.0.98.0」になった後の状態
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Kaspersky Labは9日、同社が無償提供している「Kaspersky Online Scanner」の新バージョン「5.0.98.0 」を公開したと発表した。バージョン「5.0.93.1」以前に見つかった脆弱性を修正している。なお、この脆弱性の危険性ついて、デンマークのSecuniaは5段階中で上から2番目の“Highly Critical”、仏FrSIRTでは4段階中で最も高い“Critical”とレーティングしている。
この脆弱性は、Kaspersky Online ScannerのActiveX(kavwebscan.dll)における入力パラメータの制御が不完全なことが原因。バッファオーバーフローが引き起こされ、攻撃者によって悪意のあるコードが実行される恐れがあるという。SecuniaやFrSIRTによれば、例えば、細工を施したWebサイトに誘導することでこの脆弱性を突くことが可能だとしている。
Kaspersky Labでは、すべてのKaspersky Online Scannerのユーザーに対して新バージョンのインストールを求めている。なお、同ツールは、Kaspersky Labs Japanのサイトや、ジャストシステムが開設しているKaspersky製品の情報サイトにおいて日本語版サービスが提供されているが、それらは日本時間の11日夕方時点ではまだ最新バージョンに移行していない模様だ。最新バージョンにするには、いったん英語サイトにアクセスしてアップデートする必要がある。
関連情報
■URL
Kasperskyのニュースリリース(英文)
http://www.kaspersky.com/news?id=207575572
「Kaspersky Online Scanner」インストールサイト(英文)
http://www.kaspersky.com/kos/eng/partner/default/kavwebscan.html
Secuniaのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://secunia.com/advisories/27187/
FrSIRTのセキュリティアドバイザリ(英文)
http://www.frsirt.com/english/advisories/2007/3455
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・ ジャストシステム、ヒューリスティック技術を搭載した「Kaspersky 7.0」(2007/09/11)
( 永沢 茂 )
2007/10/11 18:55
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