米RealNetworksは19日、同社が提供する動画プレーヤー「RealPlayer」のバージョン11ベータ版、10.5またはそれ以前のバージョンで未知の脆弱性が発見されていた問題で、脆弱性を修正するパッチを公開した。同社サイトからダウンロードできる。
今回発見された脆弱性は、ActiveXコントロールプラグインを用いてバッファオーバーフローが引き起こされてしまうというもので、米McAfeeや米Symantecが19日に公表していた。脆弱性が悪用されると、攻撃者によって任意または悪意のあるコードを実行される恐れがあるという。
脆弱性の影響を受けるのは、最新版であるRealPlayer 11ベータ版、10.5またはそれ以前のバージョン。ただし、バージョン8以前、MacおよびLinux向けのRealPlayerは対象外。同社では、11ベータ版または10.5のユーザーは早急にパッチを適用するほか、RealOne Player、RealOne Player v2、RealPlayer 10のユーザーは、11ベータ版または10.5にアップグレードした上でパッチを適用してほしいと呼びかけている。
なお、米McAfeeや米Symantecでは19日、今回の脆弱性を悪用する不正なJavaScriptコードを検知したことを公表。ActiveXコントロールを利用して悪質なソフトウェアをインストールしたり、Internet ExplorerやRealPlayerがクラッシュされる可能性があるなどとしている。Symantecでは、発見されたコード「Trojan.Reapall」の危険度を5段階中最も低い“1”としている。
関連情報
■URL
米RealNetworksが告知した脆弱性情報およびパッチ公開ページ(英文)
http://service.real.com/realplayer/security/191007_player/en/
米McAfee公式ブログの該当エントリ(英文)
http://www.avertlabs.com/research/blog/index.php/2007/10/19/realplayer-zero-day-exploit-hits-the-web/
米Symantec公式ブログの該当エントリ(英文)
http://www.symantec.com/enterprise/security_response/weblog/2007/10/realplayer_exploit_on_the_loos.html
Trojan.Reapall(米Symantec、英文)
http://www.symantec.com/security_response/writeup.jsp?docid=2007-101600-3044-99
( 増田 覚 )
2007/10/22 19:18
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