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「Financial Times」が無料化の動きを加速、Googleなどと提携


 英有力経済紙「Financial Times」のオンライン版「FT.com」は23日、Googleおよびその他30の提携サイトからリンクされている記事が、ユーザー登録など煩雑な手続きなしにいつでも無料に見られることを保証する新サービス「First Click Free」を開始したと発表した。

 このサービスを開始した理由について、FT.comの編集人であるIen Cheng氏は、「我々はFT.comがインターネットのリンクの網目の中により結び付いていき、サイトそれ自身としても高成長するデスティネーションサイトになってほしいと思っている」と説明している。

 FT.comは長い間、一部の短い無料コンテンツと、有料会員登録をしなければ閲覧できないコンテンツに分かれていた。しかし2007年10月2日に、多くの記事を無料で公開する新料金体系を導入。この料金体系では、すべてのユーザーに対して月に30記事までは無料で読めるようにした。1カ月に読む記事が30記事を超えると、年額109ドルか299ドルの有料会員にならなければそれ以上は読めない仕組みだ。

 今回発表されたFirst Click Freeはこの新料金体系を踏まえたもので、ユーザーが1カ月間30記事の制限をすでに超えている場合に、Googleの検索結果などからのリンクでFT.comの記事が読めないことがないように、これらパートナーサイトからのリンクに限って有料課金の制限を撤廃するという内容だ。

 最近では新聞社の有料コンテンツ撤廃の動きが話題となっている。9月17日に米有力紙「The New York Times」が一部アーカイブを除き有料記事を事実上撤廃した。その結果、最近のほとんどの記事や評論をWebで無料で読むことができるようになった。

 こうした時流を踏まえて、Financial Timesと並び称される有力経済紙「Wall Street Journal」の動きにも注目が集まっている。Wall Street Journalはメディア王、Rupert Murdoch氏率いるNews Corpの傘下に入ったが、Murdoch氏は長年にわたって有料サービスを維持し続けてきたWall Street Journalを無料化すべきだとの持論を展開し、大きな話題を呼んでいる。現在、Wall Street Journalのオンライン版は年間99ドルの有料サービスを提供している。有力紙が次々と有料課金を撤廃していく中で、無料化の流れには逆らえないと考えている識者は多い。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.ft.com/cms/s/2cc7438a-8157-11dc-a351-0000779fd2ac.html


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/10/24 12:02

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