ネットレイティングスは30日、2007年9月度のインターネット利用動向調査の結果を公表した。それによると、安倍前首相の辞任表明から自民党総裁選、福田新内閣発足に至る一連の政界の動きを受けて、政治関連ニュースの利用者数が大きく増えたことがわかった。
ニュースサイトとして最も多くの利用者が集まるYahoo!ニュースでは、「安倍晋三内閣」トピックスの利用者数は591万人で、安倍前首相在任期間中で最も多かった。同トピックスは内閣発足時(2006年9月)の228万人を記録した後はやや減少傾向にあったが、度重なる閣僚の不祥事や辞任などの報道によって利用者が増加、7月以降の3カ月は最高値を連続で更新していた。一方、首相官邸ホームページの訪問者数は、在任中を通して大きな変動は見られなかったという。
9月におけるYahoo!ニュースの政治関連トピックスについて、利用者を日次で算出すると、「安倍晋三内閣」トピックスは、突然の辞任表明のあった9月12日に210万人でピークを記録。病院で記者会見が開かれた9月24日にも124万人に達した。また、「政局」トピックスは、自民党総裁選の演説がスタートした9月16日には130万人が利用していた。一方、「福田康夫内閣」トピックスは、組閣が行なわれた9月25日には82万人を記録したものの、正式に発足した26日は、36万人にとどまった。
ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は、「2つの内閣発足時の利用者数を比較すると、福田康夫内閣トピックスは118万人で、華やかな話題が多かった安倍晋三内閣発足時のトピックスが記録した228万人に比べ、半分の水準にとどまった。地味といわれた福田新内閣のスタートは視聴データにも出ているようだ」と述べている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.netratings.co.jp/New_news/News10302007.htm
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( 増田 覚 )
2007/10/30 12:52
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