米Microsoftからスピンアウトし、携帯電話のUIソフトウェアを開発している米ZenZuiは13日、社名を「Zumobi」に変更し、12月14日にベータ版を公開する予定であると発表した。
Zumobiは携帯電話のUIを改良することによって、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできるだけでなく、コンテンツ企業や広告主などを巻き込んだ生態系を形づくることによって成立するビジネスモデルを描いている。
ZumobiのUIは、共同創業者であるBen Bederson氏が長年にわたって研究してきたズーム機能を使ったUIを採用。さまざまな画面サイズやキーパッド、タッチスクリーン、十字キーなど、デバイスにこだわらない仕様となっている。
ユーザーがよく使用する情報を手近なところに表示することができ、バックグラウンドでデータをキャッシュするため動作が高速で、飛行機や地下鉄など電波が届かない場所でも情報を入手できるメリットがあるという。
また、このUIを使って個々のユーザーにパーソナライズした広告やコンテンツを提供し、売上をコンテンツ企業や広告主と分け合うことにしている。
Zumobiの最初の公開ベータ版は、Windows Mobile 5/6用に発表される予定で、2008年第2四半期の初め頃には、Blackberryと一部のJ2ME機種に対応することになっている。また、ベータ版と同時に、開発者向けに「Zumobi SDK」も公開する予定で、それによってZumobiプラットフォーム向けのコンテンツやサービスを開発できるようになる。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.zumobi.com/newspressreleases.html
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・ 携帯UIベンチャー「ZenZui」がMicrosoftからスピンアウト(2007/03/28)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/11/14 12:26
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