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MM総研調査、ブロードバンド加入件数は2,778万件。FTTHは1,000万を突破


 MM総研は、2007年9月末時点におけるブロードバンド回線事業者の加入件数について、自社調査結果を公表した。FTTHとADSL、CATVを合わせたブロードバンド接続サービスの加入件数は、2,778万件。

 FTTH加入件数は、2007年3月末から約169万件増の1,050万件で、1,000万件を突破。事業者別シェアは、NTT東日本が40.1%(421万件)、NTT西日本が30.6%(321.4万件)、KDDIが6.4%(66.8万件)、UCOMが6.1%(63.91万件)、ケイ・オプティコムが5.8%(60.9万件)。NTT東西の合計シェアが70.7%と70%超になったほか、純増数シェアは約80%になるという。また、3月末でシェア4位だったKDDIは、今回調査では3位へと上昇している。

 ADSL加入件数は約51万件減の1,349万件で、主要事業者で減少傾向が見られた。シェアは、ソフトバンクBBが37.4%(504.2万件)で1位。次いで、NTT東日本の19.4%(261.6万件)、NTT西日本の18.0%(242.7万件)、イー・アクセスの14.0%(189.5万件)、アッカ・ネットワークスの7.6%(103万件)が続いている。なお、CATVに関しては、2007年3月末から約14万件増の379万件となった。

 MM総研では、ISP事業者の加入件数動向も公表。回線別に見ると、FTTHではNTTコミュニケーションズ(NTT Com)が28.7%(301.8万件)と1位で、300万件を突破した。また、2位のNECビッグローブは10.5%(110万件)で、こちらは100万件の大台に到達している。3位以降はぷららネットワークスが8.9%(93万件)、ニフティが8.6%(90万件)、UCOMが6.1%(63.91万件)。

 ADSLにおけるISPシェアは、ソフトバンクBBが37.4%(504.2万件)、NTT Comが18.2%(246.1万件)、KDDIが10.9%(147.1万件)、ぷららネットワークスが8.1%(109万件)と続く。MM総研によれば、NTT ComのFTTHとADSLを合計した数値は547.9万件で、ブロードバンド回線数でソフトバンクBB(Yahoo! BB)を抑えて首位になったとしている。

 今後の加入件数見通しは、FTTHは2008年3月末で1,316万件、2009年3月末で1,750万件、2010年3月末で2,175万件の加入を予想。ADSLは2008年3月末で1,290万件、2009年3月末で1,160万件、2010万件で1,010万件に減少すると見ている。また、CATVは400万件、440万件、485万件と堅実に推移すると予想している。

 その上で、ブロードバンド回線全体では2008年3月末で3,006万件、2009年3月で3,350万件、2010年3月末で3,670万件を予想する。MM総研はFTTHとADSLは2008年3月末で加入件数が逆転すると見ており、「FTTHが名実ともにブロードバンド回線の主役に躍り出る」と予想を示している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120071121500
  関連記事:MM総研、FTTH加入者数が800万件を突破。ADSL加入者数は大幅減[Broadband Watch]
  http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/18300.html


( 村松健至 )
2007/11/21 20:03

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