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関西電力と沖電気、ビット多重方式によりアクセス系光ファイバを大容量化


 関西電力と沖電気は26日、アクセス系光ファイバの通信容量を大幅に向上させる技術を開発したと発表した。

 両社が開発した技術は、アクセス系光ファイバに1ビット単位でユーザーごとに決められた順番で情報を伝送する「ビット多重方式」という通信方式を採用。宛先ごとにパケット単位で伝送する従来の「パケット多重方式」に比べて処理が簡単なため、家庭に設置するメディアコンバータに高速な演算回路を必要とせず、安価に大容量化が可能になるという。

 関西電力と沖電気では、この技術の利用により1本の光ファイバで40Gbpsでの屋内情報通信実験に成功。現在のアクセス系では、1本の光ファイバを最大32ユーザーで共有する方式が用いられているが、この技術により1本の光ファイバを40ユーザーで共有しても、1ユーザーあたり1Gbpsの容量を常時確保できるようになるとしている。

 関西電力と沖電気では今後、装置の小型化やコストダウンの検討を進めるとともに、気温変化に伴う通信への影響を検証するための屋外実験を実施するなどして、2010年以降の実用化を目指すとしている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.oki.com/jp/press/2007/11/z07126.html


( 三柳英樹 )
2007/11/26 18:22

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