ウェブルート・ソフトウェアは27日、日本、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イギリスの6カ国で行なった、オンラインショッピングとセキュリティに関する調査の結果を公表した。
調査は、インターネットを通じて2007年10月に実施し、3,626件の有効回答を集めた。うち日本は618件。調査対象は、Windows PCを使って過去1年にオンラインショッピングを1回以上行なったユーザーで、回答者の男女比率は、ほぼ1対1としている。
年末年始におけるオンラインショッピングについては、日本では47%と約半数が「利用する予定」と回答。その一方、他5カ国では、イギリスが94%、アメリカが89%など、各国が8割を超えた。購入する商品については、本またはCD(58.3%)、洋服(35.8%)、ソフトウェア(28.1%)の順に高い数値を示したという。
オンラインショッピングに関する日本人ユーザーの懸念事項では、「商品の実物を見て買い物をしたい」(48.9%)や「セキュリティ面の不安がある」(66.2%)などが挙げられた。日本特有の傾向としては、「送料が高い」という回答が66.8%を占め、他国と比較してこの点が突出していたという。
また、同じ設問で、気になる点は「特に無い」と答えた割合では、フランスが57.8%で最も高く、ドイツとイギリスでも約半数だった。これに対して日本は約4.5%と低く、オンラインショッピングについて、他国に比べて不安に感じているユーザーが多い姿が伺えた。
セキュリティに関する不安要素では、「個人情報の漏洩」について「感じる」または「非常に強く感じる」と答えた日本のユーザーの合計は89.5%。以下は、「クレジットカード番号や銀行の口座番号の盗難」(82.8%)、「ネットオークションやオンラインショッピングサイトのIDの盗難」(78.3%)と続いた。なお、個人情報漏洩を懸念するユーザーの割合は、日本が6カ国中で最も高かった。
一方、実際に受けた被害としては、「スパイウェアやウイルスへの感染」が最も多く、16.7%だった。他5カ国では、この回答の割合がさらに高く、カナダでは54.5%、イギリスでは45.8%、米国では43.4%となっている。
ウェブルート・ソフトウェアでは、「年末年始のショッピングに関するオンラインの利用予定者数を見ると、日本のユーザーは、他国よりもインターネットショッピングの利用に関して慎重である」と指摘。安心してオンラインショッピングを利用するには、ウイルスやスパイウェア対策を適切に導入し、信頼性の高い店舗で買い物をすることを勧めている。また、クレジットカードの請求明細をこまめに確認することも必要としている。
関連情報
■URL
ウェブルート・ソフトウェア
http://www.webroot.com/jp/
( 増田 覚 )
2007/11/27 19:41
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