サイバーリンクトランスデジタルは、独G DATA Software AGが開発したセキュリティ対策ソフト「G DATA」2008年版のパッケージ3製品を30日に発売する。対応OSはWindows Vista/XP。
PC最適化やバックアップ機能まで備えた総合パッケージ「G DATA TotalCare 2008」(TC)は、1ユーザーが8,190円、3ユーザーが10,290円。
基本的なセキュリティ機能を備えたパッケージ「G DATA InternetSecurity 2008」(GIS)は、1ユーザーが7,140円、3ユーザーが8,190円。
ウイルス対策ソフト「G DATA AntiVirus 2008」(AVK)は、3ユーザーのみで6,090円。各製品ともライセンス期間は1年で、更新料は4,500円。
また、ダウンロード販売も行なっており、TCは1ユーザーが7,140円、3ユーザーが8,190円。GISは1ユーザーが6,090円、3ユーザーが7,140円。AVKは3ユーザーのみで5,040円となっている。
● オンラインゲーム自動最適化機能などを追加
G DATAシリーズでは、2つの定義ファイルを利用したウイルス防御壁「イージスブロック」を備える。1時間に1回の定期更新を行ない、広範囲のマルウエアに効力があるというカスペルスキー製のエンジンと、不定期に更新を行ない、亜種に強いというアバスト製のエンジンを併用している。
また、ウイルスを発見した際、定義ファイル作成と同時に、ユーザーへウイルス発生アナウンスを行ない、安全なファイルと確認されるまではアクセスできないように感染ファイルを隔離する「アクトブレイクシールド」を用意。「元々業務用の機能だったが、G DATAが初めてコンシューマで導入した」(広報担当)。このほか、ヒューリスティックの検知精度や新種ウイルスへの対応速度も特徴という。
2008年版では、オートパイロットボタンを押すだけで、オンラインゲームに対するファイアウォールの設定を自動的に最適化する「オンラインゲーム自動最適化機能」を追加した(TCとGIS)。また、他のアプリケーションを使用している際はスキャンにかけるCPUパワーを落とす「自動バックグラウンドスキャン」を用意。さらに、政府機関や企業が利用する監視ソフトなどのステルスウェアも検出・駆除できるようになった。
G DATAシリーズは、前バージョン(2007)までイーフロンティアが日本で販売していたが、今回の2008からサイバーリンクトランスデジタルで販売することになった。同社の米倉奈津子取締役は、「G DATAシリーズは中・上級者をターゲットにした製品。安定・安全の面では、メジャー3製品を上回る自信がある」と話す。「ダブルエンジンを使っていることもあって、動作が軽快であるとは強く言えないが、速さにそこまでこだわらないユーザー層の利用を見込んでいる」という。
また、プロダクトマーケティンググループの松本龍氏は、「現在はカスペルスキーとアバストのエンジンを搭載しているが、そのときで一番良い組み合わせにしている。G DATAではエンジンのチューニング部分に特化している」と説明。このほか、オンラインゲーム自動最適化機能はついては、「東京ゲームショウに出展した際もゲーマーに好評だった」とのことで、ゲームベンダーと協力し、普段オンラインゲームを楽しんでいるPCヘビーユーザー層にも訴求していく考えを示した。
関連情報
■URL
G DATAシリーズ詳細
http://software.transdigital.co.jp/security/gdata/
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( 野津 誠 )
2007/11/29 20:04
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