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NTT研究所とgoo、ブログ記事を地図のように眺める「BLOGRANGER TG」


ブログ記事のタグを地図のように眺められる「BLOGRANGER TG」
 NTTとNTTレゾナントは3日、ブログ記事から抽出したタグを仮想の地図上に配置し、地図を眺めるようにブログ記事を検索できるサービス「BLOGRANGER TG」の共同実験を開始すると発表した。ポータルサイト「goo」の実験サイト「gooラボ」で、12月3日から1年間の共同実験を実施し、商用環境での実用化を検証する。

 BLOGRANGER TGは、NTTのサイバーソリューション研究所とコミュニケーション科学基礎研究所が開発した「オートタギング技術」と「トピック空間可視化技術」を適用した新しいブログ検索サービス。ブログ記事の文章から適切なタグを推定するオートタギング技術を用いてタグを自動付与し、概念的に関連するタグ同士の関係を二次元の仮想地形図としてマッピングする。

 地図上では、関連するキーワード同士は近くに配置され、記事数の多いタグは大きな文字で、「ゲーム」「スポーツ」など抽象度の高いタグほど地形図では標高が高く表示される。各タグをクリックすると、そのタグが付与されたブログ記事の検索結果が表示される。これにより、地図をスクロールさせながらキーワードを見ていく形で、タグに関連するブログ記事が検索できる。

 BLOGRANGER TGの地図は、収集した最近1カ月間のブログ記事約5,000万件に対して付与された約50万種類のタグの中から、ブログ記事の内容の特徴がよく表われている約5,000種類のタグを抽出。それぞれのタグについて、類似度などの概念的な距離を計算し、地形図として構成している。地図は1週間おきに更新されるが、ブログ記事の検索については数分前の記事も検索可能となっている。


巨大なタグクラウドをスクロール地図の形で表示 2007年11月のブログ記事から自動生成したブログ空間の全体像

NTTサイバーソリューション研究所の岸上順一氏(左)と、NTTレゾナントの濱野輝夫氏(右)
 BLOGRANGER TGについて、NTTサイバーソリューション研究所所長の岸上順一氏は、「タグの見せ方としては現在はタグクラウドが一般的だが、タグクラウドでは一度に表示できる件数が限られるため、スクロールしながら表示できる地図の形にした」と説明。キーワード検索のような直接的な形でなく、地図上に表示されているタグを追っていきながら、ブログでどのようなことが言及されているのかを見ることができるサービスだとした。

 また、こうした検索方法は「Wiiのようにキーボードを前提としない端末でも有効だと考えている」として、今後はブログ検索以外にもニュースやショッピングなどのユーザーインターフェイスとして検討を進めていきたいとした。


ゲーム機「Wii」のWebブラウザでも利用可能 ブログの記事に自動的にタグを付与する技術と、タグ間の関係を二次元平面にわかりやすく配置する技術を利用

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://help.goo.ne.jp/info/detail/1051/
  BLOGRANGER TG
  http://ranger.labs.goo.ne.jp/TG/


( 三柳英樹 )
2007/12/03 18:46

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