NTTアイティは、暗号化技術とQRコードを応用したパスワード管理ツール「HaruPa(ハルパ)を12日に発売する。1ライセンスあたりのライセンスは、家庭向けが3,654円、企業向けが20,790円。家庭向けライセンスは、企業向けと比べて暗号鍵設定の自由度や読み取りソフト同時利用数に制限がある。
HaruPaは、QRコードを印刷するPC用「HaruPa生成ソフト」と、印刷されたQRコードを読み取り、パスワードを表示する携帯電話用「HaruPa読取ソフト」で構成される。HaruPa生成ソフトでは、パスワードを自動生成、これを暗号化してQRコードに変換する。パスワード入力が必要な場合は、HaruPa読取ソフトをインストールした携帯電話でQRコードを読み取ると、復号化されたパスワードが表示される仕組みだ。
なお、HaruPa読取ソフトでは、利用者ごとに異なる復号鍵を設定するため、通常のQRコードリーダだけでなく、他のHaruPa利用者も正しいパスワードを取得することはできない。パスワードの更新については、再度HaruPa生成ソフトでQRコードを印刷し、貼り直すだけで完了する。携帯電話側の設定は不要なため、共有利用の場合でもメンバーに変更後のパスワードを連絡する必要はない。
NTTアイティによれば、「QRコードを貼るだけでパスワードを覚える必要がないため、複雑で安全なパスワードも簡単に使用できる」という。また、利用シーンとしては、個人向けにはインターネットオークションやネットバンキング、企業向けにはルータやサーバーなどの管理用パスワード、ビル入館時の暗証番号など、家庭から企業まで幅広く利用できるとしている。
動作環境は、HaruPa生成ソフトがWindows Vista Ultimate/XP SP2/2000。HaruPa読取ソフトは、DoJa3.5プロファイルよるiアプリが利用可能で、QRコード読み取り可能なカメラを内蔵しているFOMA 90Xi/70Xiシリーズ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-it.co.jp/press/2007/071211/071211bcj.html
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( 増田 覚 )
2007/12/11 20:21
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