米Amazon.comは11日、新種の決済サービスを提供する米Bill Me LaterのサービスをAmazon.comで採用し、同時にBill Me Laterに出資したと発表した。
Bill Me Laterは、ユタ州ソルトレークシティにあるCIT Bankが提供しているクレジットカードに変わる新種の決済サービスだ。電話通販やネットショッピングを利用する際に、クレジットカードの代わりにBill Me Laterを選択すると、Bill Me Laterの口座を使って決済を行なうことができる。そのため、クレジットカード番号をインターネットで入力する必要がない。
Bill Me Laterを利用する際は、生年月日と社会保障番号の最後の4桁を入力するだけで、Bill Me Laterの口座で支払いを行なう。社会保障番号を利用することからもわかるように、このサービスは米国内でのみ利用可能だ。支払いは、3カ月から最大で6カ月まで先延ばしすることができ、小切手か現行振り込みで支払いを行なうことになる。PayPalやクレジットカードでの支払いは認められていない。
ネットショッピングでクレジットカード番号を入力することに抵抗感を覚える消費者は未だに大勢おり、Bill Me Laterはその要望に応えられる。その上、詐欺を防ぐための仕組みや、支払いを先延ばしできることから人気を集めている。Bill Me Laterを決済サービスとして利用している会社には、Walmart、トイザらス、Apple Store、Lenovoを含む数百社があり、Amazon.comもこれに加わったことになる。
なお、Amazon.comは今回、Bill Me Laterに出資したことを発表したが、出資金額などについては公表していない。この取引は2008年第1四半期までに完了すると見込まれている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=176060&p=NewsArticle&id=1086136
Bill Me Later(英文)
http://www.billmelater.com/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/12/12 11:59
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