三井造船、商船三井、商船三井客船、エム・オー・マリンコンサルティング、JSATの5社は13日、客船「にっぽん丸」での海洋ブロードバンドを利用した船舶運航支援サービスの実証実験を2008年12月末まで継続すると発表した。
実証実験では、JSATが保有する通信衛星を利用して、にっぽん丸と陸上における衛星通信回線を構築。これにより、三井造船が提供する、船舶の運航管理を支援する各種システムのポータルサイト「Maritime-SOL」を利用した実証実験や、商船三井客船の業務系システムの船陸間での連携実験などを行なう。なお、同実験は2007年7月から開始している。
海洋ブロードバンドを用いた実験内容としては、陸上からの運航支援を検証するため運航データのリアルタイム遠隔モニタリングシステムを構築し、船上のVDR(ボイヤージデータレコーダー)に集められたデータの陸上への転送や、船と陸上オフィス間にイントラネット環境を構築して船陸間での情報共有の有効性について、実環境での運用状況を検証する。
5社では、実証実験の成果を踏まえ、船舶での海洋ブロードバンド環境における最適な運行管理支援サービスおよびビジネスモデルを検討するとしている。また今後は、一般商船への適用に向けた商用サービスも視野に入れる。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.jsat.net/renewal/release/release/files/20071213.pdf
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( 増田 覚 )
2007/12/13 12:47
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