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EU、「ゲーム」を文化の一部として承認


 フランス政府がビデオゲームの開発を支援することについて、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会が公的に承認したことが明らかになった。

 これは、フランス政府がビデオゲームについて、自国の文化に寄与するようその基準を設け、質を確保するために公的な支援をするというもの。これまでゲームは単なる消費財としてとらえられていた欧州でも、驚きがあると同時に歓迎の声もあるようだ。

 欧州では、文化支援を加盟国政府が行なうことについて、その支援の態様に一定の基準を設けている。これまでゲームは文化の一部とは見なされないとのことから、ゲームに対して政府が支援をすることに対して公的な承認が得られたことはなかった。

 これに関して、自国の文化の保護については右に出るものはいないフランスが、流入する米国製の「文化」によるフランス文化破壊を食い止めようと種々の方面で方策を練っている。たとえば、フランス語における英語の言い換え奨励は有名なところ。しかし、これがゲームとなると、これまでは自国の文化とまで認識しているとはいえなかった。

 それが現在はフランスでもゲームの文化性を認める声が高まり、今回の措置の申請および承認に至ったようだ。今回の支援によってゲーム制作メーカーは、ゲーム制作にかかるコストのうち20%まで免税の措置を申請することができるという。今回の措置は4年間認められた。

 フランス以外の加盟国にも影響を与えることは必至とみられ、欧州でゲーム制作に携わる企業にとってもよいニュースとなりそうだ。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/1908&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en


( Gana Hiyoshi )
2007/12/17 14:05

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