「Yahoo! BB」の顧客情報流出事件を受けて、運営会社のBBテクノロジー(旧ソフトバンクBB)と、ヤフーを相手取り、大阪市の会員ら5人が慰謝料などの損害賠償を求めた訴訟で最高裁は14日、ヤフー側の上告を退ける決定を下した。これにより、1人あたり5,500円の支払いを両社に命じた大阪高裁の判決が確定した。
Yahoo! BBの顧客情報流出事件は、BBテクノロジーの元契約社員らが当時使用していたパスワードで同社のサーバーに不正アクセスし、2003年6月に約471万人分、2004年1月に650万人分の個人情報を取得したというもの。
1審の大阪地裁は2006年5月、BBテクノロジーに過失を認め、1人あたり6,000円の支払いを命じていたが、ヤフーに対しては流出した顧客情報を同社が管理していなかったことなどから損害賠償請求は棄却されていた。しかし、大阪高裁による2審では2007年6月、ヤフーにも監督責任を認定。両社連帯で1人あたり5,500円の賠償金を支払うよう命じたことで、ヤフーが上告していた。
ヤフー広報では、上告が退けられたことについて、今のところ報道を通じてのみ知るところであり、コメントできないとしている。
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Yahoo! JAPAN
http://www.yahoo.co.jp/
ソフトバンクBB
http://www.softbankbb.co.jp/
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( 増田 覚 )
2007/12/17 15:07
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