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オタク市場構成比
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メディアクリエイトは、調査資料書「2008オタク産業白書」を17日に発行した。それによれば、2007年のオタク市場規模は1,866億8,000万円で、対前年比102.5%であることがわかった。
6月から8月までアニメやゲームなどの商品を扱う専門店を中心にヒアリングを実施し、12月までの見込みで市場規模を推計した。オタク市場を商品形態に則って、DVD/CD(アニメ)、出版、ゲーム、フィギュア・グッズ類、同人誌の5つのカテゴリーに分類している。
白書によると、オタク市場シェアのトップはゲームで、市場規模は560億8,000万円。これは、オタク市場全体の30%にあたり、同人誌市場の約2倍になるという。その他のカテゴリーでは、出版が406憶7,000万円(21.8%)、DVD/CDが340億2,000万円(18.2%)、フィギュア・グッズ類が281億8,000万円(15.1%)、同人誌が277億3,000万円(14.9%)となっている。
また白書では、全国の専門店店頭にてアンケート調査を実施した。有効回答数は1,537サンプル(内訳:秋葉原693件、その他844件)。アンケート調査によると、メイド喫茶経験の割合は31%、同人誌即売会への参加経験の割合は48%などの結果が出ている。このほか、アニメのDVD/CD、ゲームなど“オタク系商品”の購買におけるインターネット利用の割合は49%だった。
メディアクリエイトは、最近のオタク市場における環境変化について、「ライトオタクの増加と、それによる市場の拡大」という見解を示す。さらに、それに対応したビジネス手法として、「メディアミックス展開によるワンコンテンツからの収益の極大化や、ネットを使ったユーザーによるブームの形成促進」を挙げている。同社では、これらの傾向は2008年以降も続くと見ている。
関連情報
■URL
2008オタク産業白書
http://www.m-create.com/publishing/otaku.html
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・ 「“オタク像”は5タイプに分類できる」~NRIマニア消費者層調査(2005/10/06)
( 野津 誠 )
2007/12/19 15:28
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