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LHD-PSA120U2SV
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ロジテックの外付け型ポータブルHDD製品「LHD-PSAシリーズ」の一部に、ウイルスが混入していることが判明した。同社が20日付で公表、謝罪するとともに、対象製品の購入者に使用の中止やウイルスチェックを呼びかけている。
ウイルスが混入したのは、「LHD-PSA120U2SV」「LHD-PSA160U2SV」の一部。これらは10月31日に発売され、11月初めより市場に出回っていたが、12月10日以前に出荷されたものにウイルスが混入しているという。12月に入ってから、購入者からの指摘でウイルスが混入していることが発覚した。
ロジテックのサイトでは、ウイルスが混入している恐れのある製品のシリアル番号を掲載している。LHD-PSA120U2SVが「7AA3995000001」から「7AA399502000」までの2,000台、LHD-PSA160U2SVが「7AA3996000001」から「7AA399601000」までの1,000台が対象となる。ただし、このうち、それぞれ700台ずつは、ウイルスチェックを実施した上で12月11日以降に出荷したとしており、実際に問題があるのはLHD-PSA120U2SVが1,300台、LHD-PSA160U2SVが300台となる。
なお、12月11日以降に出荷したチェック済みの製品は、ケース裏面にあるラベルの「VCCI」マークの左横に黒ドットが付されているために判別できるという。また、上記シリアル番号以外の製品については、黒ドットがなくても問題ないとしている。ロジテックでは、電話による相談窓口を設けるとともに、未使用の購入者からは交換も受け付ける。
混入したウイルスは、トロイの木馬型の「D32.Drom」(シマンテックによる呼称)。セキュリティソフトが検出するファイル名は、シマンテックとトレンドマイクロでは「Ghost.pif」、マカフィーでは「GHOST.PIF」だという。
ロジテックでは1月にも、HDD製品にウイルスが混入するトラブルが発生しており、その後セキュリティ面の指導を強化するなどの対策をとっていたというが、再び同様のトラブルが発生した。今回、ウイルスが混入した製品は中国の協力会社の工場で作られたもので、前回のトラブルとは異なる会社だという。ロジテックでは、「我々の指導が足りなかった。今後は海外・国内を問わず、体制を強化し、指導を徹底していくしかない」と述べている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.logitec.co.jp/cgi-bin/qa/qa.cgi?id=0897#Chapter1
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( 永沢 茂 )
2007/12/20 19:53
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