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ドワンゴ・ミュージック、「みくみく」のJASRAC登録について経緯を説明


 ドワンゴ子会社のドワンゴ・ミュージックパブリッシングは19日、ニコニコ動画に投稿された楽曲「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」の著作権使用料の徴収業務を日本音楽著作権協会(JASRAC)に信託したことについて、経緯を説明するコメントを発表した。

 ドワンゴ・ミュージックパブリッシングでは、「みくみく~」を楽曲の作者および初音ミクの開発元であるクリプトン・フューチャー・メディアの了解を得て、ドワンゴの携帯配信サイトにおいて「着うた」の配信を開始。この配信により著作権使用料の支払いが発生するため、手続きを円滑に行なう目的で、作家より当該楽曲の信託を受け、その徴収業務をJASRACに信託したと説明。手続きは、クリプトン・フューチャー・メディアおよび同社指定の権利処理業務の委託会社に確認を行ない、了解を得た上で登録を行なったとしている。

 以前よりクリプトン・フューチャー・メディアからは、外部に対するアーティスト名については「作家名+featuring初音ミク」という表記を行なうよう依頼を受けていたが、社内連絡の不徹底からアーティスト名を「初音ミク」としてJASRACに登録申請を行なってしまったと説明。クリプトン・フューチャー・メディアや関係者各位に対してお詫びをしている。

 ドワンゴ・ミュージックパブリッシングでは、ニコニコ動画からは多数の隠れた才能が開花しており、これらの優れた作品が世に受け入れられ、支持を受けることは非常に喜ばしいことだと考えていると説明。また、これらの作品は作者の英知の産物であり、これが一般ユーザーの私的交流の範囲を超えて何らかの形で商品化された場合には、作者にその対価が支払われることは当然のことであると考えているとしている。

 一方で、現在の著作権管理団体の規約上は、私的交流における使用と商業目的による使用の定義・区別が明確ではなく、実質的にはユーザー間での交流目的での使用においても使用料が発生してしまう場合があることも認識していると説明。どのようなルールに基づいて著作物の管理を行なうべきかは今後ユーザー間でも大いに議論すべきテーマであり、JASRACをはじめとする著作権管理団体と積極的な議論を行なっていきたいとしている。


関連情報

URL
  「みくみくにしてあげる♪【してやんよ】」JASRAC登録にいたる経緯
  http://blog.nicovideo.jp/niconews/2007/12/000733.html


( 三柳英樹 )
2007/12/20 20:23

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