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米Yahoo!のYang CEOがCESで講演「絶対不可欠なスタートページになる」 |
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講演の中でYang氏は、「Yahoo!の目標は、よりリッチでより複雑な世界から、より多くの情報を得るための簡単なスターティングポイントになることだ」とコメント。この目標を達成するためには、初心者から経験者に至るまで、どんなユーザーでも、どんなデバイスからでも使用できる必要があるとし、そのために同社は携帯電話に力を注ぐことも明らかにした。 この日、Yahoo!は携帯電話に関連した3つの発表を行なった。1つ目は、Yahoo! Mobile Developer Platformで、これは携帯電話上のウィジェットを簡単に開発・配信できるプラットフォームだ。すでにeBay、MySpace、Viacomが採用しており、今週中に公開される予定だ。 2つ目に、Yahoo! Mobileホームページアーリーベータ版が公開された。Yahoo!のフロントページからの情報を転用しつつ、パーソナライズ技術を使用して、ユーザーが最も必要とする情報（例えば最新のメール、カレンダーに記載されている次の予定、最新ニュースのヘッドライン、天気予報など）を表示するようになっている。 3つ目に発表されたのが、Yahoo! Go 3.0アーリーベータ版だ。前バージョンのYahoo! Go 2.0がYahoo!サービスの集積でクローズドプラットフォームだったのに対し、新バージョンの3.0は、サードパーティによる携帯ウィジェットを含むオープンなプラットフォームを志向している。携帯電話にソフトウェアをダウンロードしてもらうことは、サードパーティにとっては難しいことだ。しかしYahoo!のプラットフォームを通して、ユーザーが簡単にサードパーティウィジェットを利用できれば、Yahoo!とサードパーティ双方にとってメリットがあるものと考えられる。 さらにYang氏は、Yahoo! Mailが将来的にどのように発展していくか、同氏が抱いているビジョンについて説明した。例えば、ソーシャルネットワークの情報を利用して、最も重要な人からのメッセージを上位に表示するなど、ユーザーにとって最も適切なメールを適切な場所に表示するというコンセプトを打ち出した。さらにYahoo! Mailプラットフォームをオープンにすることによって、サードパーティがウィジェットを開発できるようにし、メールの中にある語句に従って地図や近隣の店のレビュー、イベントへの招待状などをブラウザを開かずに利用できるようにする考えも明らかにした。 Yahoo!の目標が、簡単に利用できる絶対不可欠なスタートページになることだということを、同社の共同創業者で現CEOでもある人物が発表したことは大きな意味を持つ。なぜなら、この世界で最大のライバルであるGoogleの目標は「世界中の情報をインデックスすること」であり、これはYahoo!が抱いている目標とは大きく異なるからだ。両社のコンセプトの違いが、様々なサービスの違いにどのように表われてくるのか、今後のサービス展開に注目したい。 関連情報 ■URL ニュースリリース（英文） http://yhoo.client.shareholder.com/releasedetail.cfm?ReleaseID=285042 ■関連記事 ・ 米Yahoo!のCEOが交代、共同創業者のJerry Yang氏が新CEOに就任（2007/06/19）
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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