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Wikimedia Foundation、動画の共同編集でKalturaと提携 |
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将来は「Wikipedia」でリッチメディアの共同編集も
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オンライン百科事典「Wikipedia」を運営する非営利団体の米Wikimedia Foundationと、リッチメディアの共同編集を行なうためのソフトウェア開発とサービスを展開している米Kalturaは17日、両社がリッチメディアの共同編集をWikipediaや他のWikiサイトに応用するためのプロジェクトを開始すると発表した。 このプロジェクトの成功いかんによって、将来的にはWikipediaの記事中に、多数のユーザーが共同で編集した動画や音声、アニメ、スライドショーを、これまでのテキストと画像に加えて掲載することが可能になるかもしれない。 両社はまず英国が主催する遠隔教育関連プロジェクトである「WikiEducator」で、実際にどのような機能を実現できるのかを実験的に公開する。ここには既に多数のリッチメディアが公開されており、未来のWikipediaを想像するための材料となる。ちなみに、このWikiEducatorはWikimedia Foundationが主催しているプロジェクトではない。 このプロジェクトの第1段階としてKalturaは、動画などのリッチメディアを共同編集するためのソフトウェアをオープンソースにして公開する。その理由について、KalturaのCTOであるShay David氏は、「Wikipediaとの提携の一環として、我々のリッチメディアプラットフォームが、クローズドソフトウェアやクローズドスタンダードに依存していないことを保証することになる」とコメントしている。 Kalturaは2007年9月に公開されたサービスで、複数の参加者が動画や音声、アニメを共同編集することを可能にする。同社のビデオエディタを使用すると、参加者が動画にコンテンツを追加したり、リミックスしたり、新たに付け加えた音声とシンクロさせたり、背景画像を変更することが可能になる。これらに使用されるソフトウェアは、KalturaによってSourceForgeにオープンソースプロジェクトとしてホスティングされる。 Wikimediaは、多言語による無償のコンテンツを世に広めることを目的とする非営利団体で、百科事典のWikipediaだけでなく、無料の書籍を共同編集するための「Wikibooks」、学習教材やコミュニティを支援する「Wikiversity」、無料のマルチメディアコンテンツをホスティングするための「Wikimedia Commons」など多数のプロジェクトを運営している。同社エグゼクティブディレクターのSue Gardner氏は、「我々は、Wikipediaの真の精神に則り、すべての人が貢献できるWebの未来にとって、オープンな標準規格が不可欠だと信じている」と述べ、Kalturaの参画を歓迎している。 関連情報 ■URL Wikimedia Foundation http://wikimediafoundation.org/wiki/Home Kaltura（英文） http://www.kaltura.com/ WikiEducator（英文） http://wikieducator.org/Help:Collaborative_video SourceForgeのKalturaページ（英文） http://sourceforge.net/projects/kaltura ■関連記事 ・ Wikipediaは「情報赤十字」、創設者のJimmy Wales氏が講演（2007/03/12）
（ 青木大我 taiga@scientist.com ）
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