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自分の考えをマップで表現、他のユーザーと接続する「Marici」


「Marici」のトップ画面

マリーチの福島智社長
 マリーチは、自分の考えをまとめ、それを他のユーザーと接続することで、これまでにないコミュニケーションを実現する新サービス「Marici(マリーチ)」を開始した。日本語版に加えて、英語版も同時にリリースする。

 Mariciは、ひとつひとつの考えを親子関係でつなぎ、ツリー上の関連図として表現する「マインドマップ」を活用したもの。自分の考えていることをグラフィカルにマップで表現するだけでなく、同じことを考えているユーザーに自動的に接続し、コミュニケーションがとれる仕組みとなっているのが特徴だ。

 マリーチの福島智社長は、「ブログやSNSでは、文章をまとめなくてはならず、それが手間だという声が出ている。Mariciではキーワードだけをマップ形式で書き込めば済むことから、手軽に情報収集などができる。ブログやSNSにはない新たな利用環境を実現することができる」としている。

 Mariciでマップを構成するトピックには、画像や動画も利用することが可能。作成したマップと同じことを考えている人がいれば自動的に接続するほか、自分のマップと似ているユーザーのマップから必要な情報を自分の画面に表示し、有益であれば自分のマップに取り込むことができる。

 他のユーザーのトピックやマップに対しても、書き込みが可能だ。また、トピックに関して、同じ言葉がウィキペディアにあれば、ウィキペディアの当該項目と自動的に接続する。

 マップは、ユーザーが任意で公開・非公開の設定が可能。自らのマップを非公開にしておきながら、公開している他のユーザーのマップの情報を取り込むといった一方向的な情報収集にも活用できる。さらに、限定したユーザー内だけに公開するといった使い方も可能になる。

 「とりあえず気になる情報を入力しておけば、他のユーザーが関連情報を書き込んでくれたり、他のマップとの自動接続によって必要と思われる情報が入ってくる。トピックごとに、日付、時間設定などの機能を持たせたことで、プロジェクト管理としての使い方も可能にしている。ブレーンストーミング、人脈図、プロジェクトおよびタスク管理といったビジネス用途のほか、旅行、音楽、映画、読書などの情報管理などにも利用できる。ユーザーの工夫で多岐に渡り活用できる」(福島社長)。当面は、ビジネス用途や個人用途といったようにターゲットを限定せずに、幅広く展開する計画だ。


トピックを画像で表示。Flashによるマップ表示も可能 背景にも画像を貼り付けることができる

 ユーザー1人あたりが設定できるマップ数は無制限となっており、多くの趣味を持つユーザーは、必要に応じてマップを設定することができる。また、マップ1つあたりに設定できるトピックスは40までとなっており、項目が増えた場合には、トピックをマップとして新たに設定することも可能になっている。全体を見渡せる静的なFlashによるマップ表示と、1つのトピックに焦点を当てたアニメーションを使ったFlashの2種類の方法で表現することができる。

 さらに、話題を集めているキーワードも一覧表示する。書き込みたい内容や、過去に書かれた内容を閲覧したい場合には、「みんなのノート」機能を利用することで、SNSのような形で利用できる。

 サービスは無料だが、企業内での限定利用や商用利用については別途、有料サービスを提供する。また、マップあたりのトピックの数を無制限にするなどの付加価値サービスを有料で提供することも検討していくという。

 将来的には広告モデルを導入し、マップやトピックの用語と連動させた広告を配信するといったことも想定している。「ユーザー自身が広告配信を必要とするか、不要とするかの選択も行なえるようにするが、トピックのキーワードと連動させた広告が配信されることから、ユーザーにとっても有益な情報のひとつとして、広告を活用することができるはず」としている。

 同社では、2009年3月までに10万ユーザーを獲得する計画。また、ユーザーからの要望にあわせて、機能追加やサービス強化を随時図っていく予定だ。


他のユーザーのトピックと連動した場合の表示例 英語版の画面

関連情報

URL
  Marici
  http://www.marici.com/


( 大河原克行 )
2008/01/25 11:13

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