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エンターテイメント系サービスのモバイル市場
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富士キメラ総研は1日、「2008年 ブロードバンド・ビジネス市場調査総覧」の概要を公表した。
調査対象は、エンターテイメント系サービス、コミュニケーションサービス、ECなどの11品目、広告や課金・決済プラットフォームなどのプラットフォーム・ビジネス6品目、ビジネスソリューション・サービス7品目。これらについて、関連する各事業者の動向を調査した。
エンターテイメント系サービスの市場規模は、2012年度に7,323億円に達すると予測している。端末別では、PCが1,998億円、モバイルが4,185億円、テレビが1,140億円。ブロードバンドインフラとモバイルインターネットの普及に伴い、映像関連のサービスを中心に利用拡大を見込む。
ただし、「PCにおいては今後、ファイル交換ソフトや無料ダウンロードの氾濫、既存サービスとの競合等の要因による有料サービス需要伸び悩みによる成長の鈍化」を予測しており、「音楽や電子書籍など、シーンを問わず手軽に利用できるコンテンツは、モバイル向けサービスへ需要がシフトする」との見方を示した。
コミュニケーションサービスの市場規模は、モバイル端末からの利用急拡大や3D仮想世界サービスの利用増加に伴い、2012年度で990億円と予測する。また、ECの市場規模は、2012年度で5兆6,770億円に達すると予測。ブロードバンドの普及により性別や年齢を問わずECを利用できる環境が整ったことや、モバイル経由でのECユーザー数および利用時間の拡大を見込む。このほか、プラットフォームビジネスでは、定額制データ通信サービスの普及によりモバイル広告市場が拡大すると見ている。
関連情報
■URL
2008年 ブロードバンド・ビジネス市場調査総覧
https://www.fcr.co.jp/report/074q04.htm
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( 野津 誠 )
2008/02/01 13:24
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