米Googleは1日、公開されたデータをもとに交友関係を認識し、ブログやプロフィールページなどからSNSに似た構造を構築できるAPI「Social Graph API」を公開した。
Googleでは、Social Graph APIを利用した簡単なアプリケーションを公開した。このアプリケーションでは、ブログのURLを入力すると、そのブログの作者の友人へのリンクを一覧でき、APIの可能性を感じさせてくれる。
交友関係を認識するために、Social Graph APIでは、XHTML Friends Network(XFN)、Friend of a Friend(FOAF)マークアップなどの技術を利用する。例えば、あるブログが自分の友人のブログであることを示したい場合には、「<a href="http://bradfitz.com" rel="friend">Brad</a>」と書けばよい。
これらの仕組みを利用すると、一度ブログで交友関係を明示しておけば、Twitterなど他の無関係なサービスでも自動的に交友関係を確立できるようなアプリケーションを開発できるようになる。この考え方を拡張していくことによって、ブログやSNSの垣根を越えて、その上部空間に新たな交友関係を確立することができそうだ。
Social Graph APIでは、Web上に公開されていない情報、例えばSNSの中のプライベートなプロフィールページなどをインデックスすることはできない。インデックスする情報はあくまでも一般に公開されている情報に限られる。それには、例えばブログや一部のMySpaceのプロフィールページなどが含まれている。
Social Graph APIは、OpenIDを提唱したBrad Fitzpatrick氏が開発したものだ。同氏は元Six Apart社員だったが、現在はGoogleに移籍している。Fitzpatrick氏はSocial Graph APIのページの中で、Social Graph APIについて解説する動画を公開している。
Social Graph APIのWebサイトでは、Social Graph APIに関する簡単な説明、ドキュメント、FAQ、サンプルアプリケーションなどが用意されている。
関連情報
■URL
Google Code内のSocial Graph APIページ(英文)
http://code.google.com/apis/socialgraph/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/02/04 14:21
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