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配送サービス高度化実証実験の概要図
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ソフトバンクテレコムは4日、次世代高度ネットワークを使った配送サービスの実証実験に参加すると発表した。メッセージの中身を見た上で最適な経路にルーティングする機能を、荷物の配達員のネットワークに利用するという。
ソフトバンクテレコムが参加するのは、総務省からの受託で神戸市が実施する「地域ICT利活用モデル構築事業」の一環として、企業・団体・個人など100者が参加して2月4日から17日まで行なわれる配達システムの実証実験。モニター世帯が不在時の荷物の預け先などを登録しておくことで、詳細な指示をネットワーク経由で配達員に伝える「配送指示の高度化」の業務モデルについて検証する。
ソフトバンクテレコムでは、同社が次世代ネットワークとして開発を進めている「メッセージングネットワーク(仮称)」を実験に提供する。メッセージングネットワーク(仮称)では、1)メッセージの中身を見てルーティングする機能、2)メッセージの中身に応じてQoSなどのオプション機能を適用可能、2)データのフォーマット変換機能、4)メッセージをマルチキャストで配信する機能──といった特徴を備えている。
今回の実験でメッセージングネットワーク(仮称)は、モニター世帯と配達業者のコミュニケーションに使用する。メッセージの中身を見てルーティングするという特徴を利用し、モニターの情報や発注・配送IDなどを照合。モニターが不在になる時間や帰宅する時刻などを、そのモニター世帯の担当の配達員だけに伝えることができるという。
実証実験は、ユビキタス空間基盤推進協議会も参加。ユビキタスIDセンターが推進している「uコード」を用い、配送伝票に個人情報や内容物についての情報を記載せず、uコードのみを記載する「セキュア配送」の業務モデルも検証する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softbanktelecom.co.jp/release/2008/feb/0204/index.html
( 永沢 茂 )
2008/02/04 20:00
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