WIDEプロジェクトと日本レジストリサービス(JPRS)は5日、両者が共同運用しているルートサーバー「M.root-servers.net」を含む、6つのルートサーバーのIPv6アドレスがルートゾーンに登録されたと発表した。
DNSは、世界に13あるルートサーバーから構成される「ルートゾーン」を頂点とするツリー構造となっており、これらのルートサーバーがインターネット上のドメイン名を利用可能にする核となる情報を提供している。
これまで、ルートゾーンには各ルートサーバーのIPv4アドレスのみが登録されていたが、今回新たに6つのルートサーバーのIPv6アドレス情報が追加された。WIDEプロジェクトとJPRSでは、今回の措置によりIPv6のみを用いたルートゾーンのDNS検索が可能となり、IPv6の普及に弾みがつくとしている。
ルートサーバーにはAからMまでの名称(A.root-servers.net~M.root-servers.net)が付けられており、今回新たにルートゾーンにIPv6アドレスが登録されたルートサーバーは、A、F、H、J、K、Mの6つ。
ルートゾーンの運用管理責任を持つICANNでは、この問題について長期にわたり技術的な検討を行なってきたが、今回のルートゾーンへの追加は既存のDNSに致命的な影響を及ぼさないと判断し、作業を実施したとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(JPRS)
http://jprs.co.jp/press/080205.html
ニュースリリース(ICANN、英文)
http://www.icann.org/announcements/announcement-04feb08.htm
( 三柳英樹 )
2008/02/05 17:38
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