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トレンドマイクロのパターンファイル障害、大三川代表が告知の遅れを謝罪

告知が遅れた理由は「問い合わせが少なかったため」

13日に発生したパターンファイル障害について謝罪するトレンドマイクロ日本代表の大三川彰彦氏
 トレンドマイクロのウイルス対策製品でパターンファイル障害が13日に発生した件について、同社日本代表の大三川彰彦氏が15日、「お客様への告知が遅くなってしまった」と謝罪した。告知が遅れた理由については、障害発生直後の問い合わせが少なかったためと釈明した。

 今回のパターンファイル障害は、13日午前0時に配布されたパターンファイル「4.995.00」を適用したユーザーが対象。ウイルス検索で400MB以上のファイルをスキャンした場合、一定の環境下でCPU使用率が高くなり、検索処理に時間がかかっていた。トレンドマイクロでは同日午前6時40分、この問題を修正したパターンファイル「4.997.00」を配布。その後、「昼過ぎに問い合わせが増えた」(大三川氏)ことから、同日午後3時15分、同社サイトのサポート情報ページで今回の障害に関する情報を公開した。

 また、パターンファイル障害の対象製品については、13日時点で企業向け4製品のみとアナウンスしていたが、翌14日午後2時、個人向けウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を含む、パターンファイルを適用するすべての製品に影響があることを公表。13日時点で個人向け製品にも影響があることを告知しなかった理由について、トレンドマイクロ広報は「当初は企業からの問い合わせが多かったことに加え、障害の原因がパターンファイルであることを把握するのに時間がかかったため」と説明している。

 トレンドマイクロ広報によれば、個人向け製品に影響があると告知した14日までに、日本以外のエリアでは個人から寄せられた被害報告はなかったが、日本国内では「十数件の被害報告が寄せられていた」という。

【追記 2008/02/15 21:22】
 また、企業ユーザーについては、「15日19時時点で累計230社の顧客が何らかの影響を受けたと考えられる」(広報)としている。


関連情報

URL
  サポート情報
  http://www.trendmicro.co.jp/support/news.asp?id=1058

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( 増田 覚 )
2008/02/15 18:38

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