Windows Vista用の更新プログラム「KB937287」の適用後に、PCが再起動を繰り返すトラブルが一部環境で発生することが確認された。マイクロソフトでは、この更新プログラムの自動配布を一時中止し、原因の究明にあたっているが、トラブルは少数の限られた環境でのみ発生するとしている。
問題となった「KB937287」は、Windows Vista Service Pack 1(SP1)をインストールするために必要な更新プログラムとして配布されており、Windows Vista SP1のインストール時または削除時の信頼性を向上させる目的のプログラムとされている。
米SANS Instituteは19日、Windows Updateの実行後にPCが再起動を繰り返すトラブルがあるという情報を受け取ったことを公表。更新プログラムの適用後、“configuring updates 3 of 3. 0% complete”というメッセージの段階で、PCが再起動を繰り返してしまうという。SANS Instituteでは、トラブルが起きた場合の解決策として、Windows VistaのDVD-ROMからの起動またはセーフモードでの起動によりWindowsを修復した後、「KB937287」を手動でインストールすることを挙げている。
米MicrosoftのプロダクトマネージャーNick White氏は、Windows Vistaの公式ブログにおいて、この問題に対処するために「KB937287」の自動配布を一時中止し、原因の究明を行なっていることを明らかにした。また、このトラブルは少数の限定的な環境でのみ発生するもので、早期に修正版の「KB937287」を公開するとしている。
関連情報
■URL
SANS Instituteによる情報(英文)
http://isc.sans.org/diary.html?storyid=3998
Windows Vista公式ブログの該当記事(英文)
http://windowsvistablog.com/blogs/windowsvista/archive/2008/02/19/update-on-windows-vista-sp1-prerequisite-kb937287.aspx
( 三柳英樹 )
2008/02/20 13:14
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