ヤフーは20日、ユーザーインターフェイスを一新したWebメールサービス「Yahoo!メール」次世代版(ベータ)を発表した。同日より20万人限定のテストユーザー申し込み受付を開始。2008年秋にはオープンベータへ移行する予定だ。利用にはYahoo! JAPAN IDが必要。
次世代版Yahoo!メールでは、Flashベースのインターフェイスを採用している。「メールソフトの操作感を意識した」という作りは、メール一覧画面と本文閲覧画面を同時に表示したり、ドラッグ&ドロップによるメール移動が可能。また、タブ表示で複数のメールを同時に作成・閲覧できるようになった。
メールの新規作成では、宛先欄に入力された文字から、アドレスブック内の候補を表示するオートコンプリート機能が使用できる。アドレスブックを、Yahoo!メールの画面内に表示することも可能。このほか、一定時間ごとの自動メール受信、右クリックメニュー、キーボードを使ったショートカットキー、画面構成のカスタマイズなどが行なえる。
ヤフーソーシャルネット事業部の小南晃雅氏は、次世代版Yahoo!メールの特徴は「速さ」「わかりやすさ」「利便性」だと説明。「今回のUIは日本独自のもの。Ajaxなどを使用した他のWebメールサービスよりは動作が速い」とのこと。なお、今回はUIの変更のみで、メールボックス容量(1GB)や、送受信容量(20MB)は変わりない。UIは次世代版と従来版を任意で切り替えられる。
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次世代版Yahoo!メールのトップページ
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ドラッグ&ドロップによるメール移動
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メールの新規作成画面
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全メールを選択した一括処理が可能
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右クリックメニューによる操作
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連絡先追加画面
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ヤフーソーシャルネット事業部の殿村部長
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ヤフーソーシャルネット事業部の殿村英嗣部長は、「Yahoo!メールを利用するIDは1,500万以上で、国内最大のWebメールサービス。1999年1月のリリース以来、機能追加などを行なってきた。10年目という節目を迎えるにあたり、次世代版をリリースする」と述べた。
ソーシャルネット事業部が扱うサービスは、Yahoo!メールをはじめ、「Yahoo!メッセンジャー」「Yahoo!カレンダー」「Yahoo!プロフィール」「Yahoo!ブログ」「Yahoo!掲示板」など「コミュニティ系とコミュニケーション系」だという。中でもYahoo!メールが一番多く利用されており、将来的にはYahoo!メールからメッセンジャーやプロフィール、カレンダーなどを利用できるように連携を図る。RSSリーダー機能も搭載する。
殿村氏は、「ヤフーではソーシャルメディア化を進めている。今までは個々のサービスが単独で使われていたが、今後は例えば、プロフィールの友達データを他のサービスでも使えるようなサービス連携を行ないたい」と話す。「ソーシャルメディア化の流れの中で、Yahoo!メールは今後、メールのやり取りだけでなく、いろいろなコミュニケーションの窓口にしていきたい。例えば、自分のメッセンジャーやプロフィールなどの最新情報をYahoo!メールでまとめてチェックできるようにしていく」という。
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次世代版Yahoo!メールの目的
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対応環境。※訂正: Mac OSはXのみ
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ベータテストスケジュール
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メッセンジャーとの連携イメージ
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関連情報
■URL
次世代「Yahoo!メール」紹介ページ
http://promo.mail.yahoo.co.jp/newmail/
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( 野津 誠 )
2008/02/20 17:20
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