宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は23日、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を搭載したH-IIAロケット14号機 (H-IIA・F14) の打ち上げに成功したことを発表した。
H-IIAロケット14号機は、23日17時55分に種子島宇宙センターから打ち上げられ、正常に飛行し、打ち上げ後約28分3秒後にきずなを分離したことが確認された。ロケット打ち上げ時の天候は曇り、北西の風15.2m/s、気温9.7℃だった。
24日の発表によると、きずなは正常に飛行を行なっており、チリのサンチァゴ局とスペイン領カナリア諸島のマスパロマス局で受信したテレメトリデータおよびカメラ画像によって、太陽電池パドル展開が正常に行なわれたことが確認された。
きずなは、最大1.2Gbpsのデータ通信を行なえる人工衛星で、東経143度、高度約36,000kmの静止軌道を飛行する予定。災害時のネットワークや情報格差の解消、遠隔教育、遠隔医療などでの利用が期待されている。なお、JAXAのサイトでは、ロケット打ち上げ時の動画を配信している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(打ち上げ結果について)
http://www.jaxa.jp/press/2008/02/20080223_kizuna_j.html
ニュースリリース(飛行状況について)
http://www.jaxa.jp/press/2008/02/20080224_kizuna_j.html
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( 野津 誠 )
2008/02/25 14:06
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