ヤフーは4日、「Yahoo!オークション」にて、落札者から出品者への代金受け渡しを商品到着後にボタン操作で行なえる「代金支払い管理サービス」を開始した。追加手数料なしで利用できる。
代金支払い管理サービスでは、落札後に所定の方法で代金を支払うと、決済サービスを通じて出品者へ代金支払いの通知が届く。この時点では、出品者の口座に振り込まれず、決済サービスで代金を一旦預かった状態となる。
次に、出品者は商品を発送。当該オークションページの出品者画面には、「受け取り連絡待ち」と表示される。落札者は、商品を受け取ったらオークションページの「受け取り連絡をする」ボタンをクリック。これで、出品者の口座へ入金処理が行なわれる。
代金支払い管理サービスを利用することで、商品が届いたのを確認してから入金処理を行なうため、詐欺被害の防止になるという。
なお、「カーナビゲーション」「携帯電話本体」「ギフト券」カテゴリにおいては、決済に「Yahoo!ネットバンキング」を利用した場合、自動的に代金支払い管理サービスが適用される。
また、商品を配送する際は、配送状況を確認できる番号(お問い合わせ番号や伝票番号)が付くサービスを利用する。そのほかの配送方法を利用すると、オークション補償の対象外となる。
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代金支払い管理サービスの流れ
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ヤフーでは、2007年12月に「オークション商品未着トラブル撲滅に向けた抜本的な詐欺対策」を発表した。同社によれば、カーナビゲーション、携帯電話本体、ギフト券は、オークション商品未着トラブルが比較的多いカテゴリとのことで、これらについては取引ルールを変更し、「受け取り後決済サービス」か「代金引換」の利用を推奨するようになった(オークションストアの出品は除く)。
受け取り後決済サービスは、配送会社が落札者へ商品を配達した後に出品者の口座に代金が入金される決済方法。出品者と落札者が互いの名前や住所、電話番号などを知らせることなく、商品の発送・受け取りが行なえるのも特徴だ。サービスの利用料は、出品者が無料で、落札者側が52円。利用できる配送業者は日本通運かヤマト運輸。
これに加えて今回、代金支払い管理サービスが追加されたかたちになる。受け取り後決済サービスとの違いは、利用料が無料なことや、配送業者の選択肢が増えたこと。今後は、取引ルール適用カテゴリにおいて、受け取り後決済サービス、代金引換、代金支払い管理サービスいずれかの利用が推奨され、これら以外の取引で詐欺被害があった場合は、補償対象外となる。
ヤフーでは、今後もオークション商品未着トラブル対策を実施する考えで、ジャパンネット銀行と共同で実施する「仮想口座」サービスなども予定している。
関連情報
■URL
Yahoo!オークション「代金支払い管理サービス」提供予定のお知らせ
http://auctions.yahoo.co.jp/phtml/auc/jp/notice/20080229.html
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( 野津 誠 )
2008/03/04 18:53
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