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家電の指値注文が可能、証券取引所の仕組みで売買を仲介する「プラボ」


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 WillVii株式会社は25日、証券取引所の価格決定の仕組みを応用した家電の売買仲介サイト「プライスボード(プラボ)」を開設した。消費者が自分の希望購入価格を登録しておくと、その価格で販売する店舗が現われた場合に売買が成立する仕組みだ。利用には、会員登録(無料)が必要。

 消費者(買い手)は、自分が購入予定の商品について、希望購入価格と有効期間を設定して買い注文を出す。一方、販売店(売り手)も、個々の家電商品に対して希望販売価格を設定して売り注文を出すが、画面上で買い注文の状況を確認することで、その商品をいくらまで値下げすれば、何個売れるのかを判断できる。

 買い注文と売り注文により約定価格が決定すると、それより安い価格で売り注文を出していた売り手から優先的に、約定価格で、買い注文者に対して販売できる。なお、同じ価格で買い注文・売り注文があった場合は、いずれも注文が早かった者が優先される。

 なお、このような指値注文の仕組みでは、その条件に合った注文が出るまで売買が成立しない。あまりにも安い希望購入価格を設定すれば、いつまで経っても購入できないことになる。そのため、買い手が希望購入価格を登録する画面には価格推移のグラフや、具体的な価格とその価格での売り注文数・買い注文数を示した表(プライスボード)も表示。現実的な指値を設定できるようサポートする。また、価格を入力すると、その価格での購入約定確率もパーセンテージで表示されるようになっている。

 買い手にとってのプラボの仕組みは、最高入札価格を設定しておくことで、あとはその価格を限度に自動的に入札を繰り返すインターネットオークションの仕組みにも似ている。ただし、複数の売り手に対して希望購入価格を開示できるため、結果的に「別の出品者から落札した方が安かった」というような不運が避けられるとしている。また、有効期間を買い手側で設定できるため、「金曜日までにこの価格で売りに出なければ、週末に量販店に出向いて購入しよう」といった選択も可能になるとしている。

 プラボではサービス開始当初、通販業者4社(アウトレットプラザ、あきばんぐ、GIGA-web、パソコン卸売りセンター)が参加。薄型テレビやDVDレコーダなど244製品を扱う。販売店がWillViiに支払う手数料率はクレジットカード手数料込みで6%で、売買成立時に発生する。

 WillViiでは、家電など商品に対する口コミやレビュー記事を集約するソーシャルブックマークサイト「みんぽす」をすでに運営しており、プラボへの誘導にみんぽすを活用していく。また、プラボの製品ページからも、みんぽすの情報を参照できる。



関連情報

URL
  プライスボード
  http://www.price-board.com/
  ニュースリリース(PDF)
  http://www.willvii.co.jp/pdf/Prabo_WillVii_080325.pdf


( 永沢 茂 )
2008/03/26 12:47

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