IDC Japanは1日、国内のコンシューマー向けネットワーク機器の市場動向に関する調査結果を発表した。
調査によれば、2007年の国内家庭向け無線LANルータおよびアクセスポイントの市場規模は111億円だった。2012年には135億円市場に達すると見ている。また、出荷台数でも、2012年まで年間平均成長率5.4%で増加を続け、市場は拡大すると予測している。
技術的側面については、家庭向け無線LAN機器市場でもIEEE 802.11n製品の普及を予測している。2007年時点では、家庭向け無線LANルータ/アクセスポイント市場に占めるIEEE 802.11n製品の出荷台数比率は8%程度と推定しているが、2012年には主要無線LANテクノロジーになると見ている。
また、IDCでは、コンシューマー向け無線LAN機器ベンダーの動向について、「家電メーカーと協業しながら、ホームネットワーク市場の拡大を促進していくアプローチをとっている」としながらも、「その動きは、急速なホームネットワーク利用拡大や高度化を促進するというよりは、利用者の拡大と利用方法の進展に同調しながら漸増的に市場拡大を狙う姿勢」と分析している。
加えて、「ホームネットワークを利用するユーザーは増加を続けているが、その利用範囲は複数PCによるインターネットアクセスの共有が主になっている」と指摘。IDC Japanコミュニケーションズマーケットアナリストの草野賢一氏は、「ホームネットワークの導入が、家庭内の複数のPCが持つストレージやその上のコンテンツの共有を可能にし、利便性の大幅な向上につながるというメリットを、積極的に訴求していくべきである」と分析している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20080401Apr.html
■関連記事
・ 2011年のFTTH加入者数は2,480万件、IDCが予測(2007/10/12)
( 野津 誠 )
2008/04/03 12:20
- ページの先頭へ-
|