NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同で提供する「gooリサーチ」は8日、動画共有サイトに関する利用実態調査の結果を公表した。利用率は6割を超えたほか、10代では4人に1人がほぼ毎日利用する傾向がわかった。
また、著作権等に抵触するコンテンツの利用経験率は6割以上。これらのコンテンツが減少・見られなくなった場合、動画共有サイトを「利用しなくなる」という人は22.2%に上った。
調査は2007年7月23日から7月30日にかけて、gooリサーチの登録モニターおよび「goo」利用者から抽出した36,615人を対象に実施した。男女比は男性51.9%、女性48.1%。年代別構成は10代2.2%、20代19.0%、30代37.2%、40代25.7%、50代11.0%、60代以上4.8%。
● サービス別利用率では「YouTube」が57.4%、「ニコニコ動画」が12.9%
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動画共有サイトの利用日数
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動画共有サイトの認知率では、26.5%が「詳しいサービス内容を知っていた(すでにサービスを利用している人を含む)」、42.0%が「少し知っていた」と答え、全体の7割以上が認知していた。また、利用経験率は60.8%に上り、サービス別では「YouTube」が57.4%と最も高く、2位で12.9%の「ニコニコ動画」を大きく引き離した。
動画共有サイトを利用したきっかけとしては、「インターネットのニュースなどの記事で紹介さていたから」が49.3%で最多。以下は、「ブログや個人のホームページで紹介されていたから」が28.4%、「友人に紹介されたから」が26.0%などで、インターネット上の情報や口コミによる紹介で利用するケースが多かった。
動画共有サイトの利用頻度を見ると10代が高い傾向にあり、「ほぼ毎日」というユーザーが26.5%を占めた。さらに「ほぼ毎日」「週に3~4回程度」「週に1~2回程度」を含めると、「週に1回以上」というユーザーは70.4%に上った。10代に次いで利用頻度が高かったのは20代で、「ほぼ毎日」が13.6%、「週に1回以上」が51.5%だった。
● 著作権抵触コンテンツの利用は6割以上、違法コンテンツ減少で2割が「使わなくなる」
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動画共有サイトで見たことがあるコンテンツのジャンル
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動画共有サイトで利用する動画コンテンツのジャンルでは、「音楽、ミュージックビデオ」(44.1%)や「テレビアニメ、アニメーション」(29.9%)などが多く挙げられた。一方、企業や有名人等が提供する広告コンテンツの利用経験率も48.4%と半数近くに上った。
テレビ番組など著作権等に抵触するコンテンツについては、62.4%が「利用した」と回答。なお、31.7%が「わからない」と答えていることから、「実際の割合はもっと高いと考えられる」(gooリサーチ)としている。
また、動画共有サイト事業者側により、著作権等に違法するコンテンツが減少・見られなくなった場合、22.2%が動画共有サイトを利用しなくなると回答。その一方で、企業や有名人等が自ら提供する合法的なコンテンツの内容が良ければ、動画共有サイトを利用したいとするユーザーも31.7%に上った。
このほか、動画共有サイトでのコンテンツ投稿経験率は4.1%、動画共有サイトに満足しているユーザーは64.9%などの調査結果が出ている。
関連情報
■URL
第9回ブロードバンドコンテンツ利用実態調査
http://research.goo.ne.jp/database/data/000778/
■関連記事
・ 動画共有サイト利用者は約3割、約6割がYouTubeを利用~gooリサーチ(2006/08/30)
( 増田 覚 )
2008/04/08 16:57
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