中国の百度は8日、同社のサーチエンジンをChina Netcom Groupに提供することで合意したと発表した。China Netcom Groupは中国第2位の固定電話会社で、北京オリンピックのローカルスポンサーでもある中国を代表する企業だ。
今回の合意内容は、China Netcom Groupのユーザーが、間違った、あるいは存在しないURLにアクセスしようとした時に、リダイレクトされるページを両社が共同で作成するというもの。このページでは、百度のサーチエンジンが利用できるようになっている。
百度のビジネスオペレーション担当バイスプレジデントであるHaoyu Shen氏は「China Netcom Groupは、中国北部で支配的なシェアを持つ、国を代表する通信会社だ。China Netcom Groupの顧客に対して、より簡単で、より楽しめるユーザー体験を提供することに加え、両社のサービスはインターネット検索に慣れていない新しいユーザーに対してインターネットサーチエンジンを利用しやすくすることになるだろう」とコメントしている。
中国のインターネット人口は最新の調査で2億1,000万人とされており、世界最大のインターネット人口を持つ米国の2億1,600万人に迫る程度にまで成長している。それだけに、百度など中国国内のネット企業の影響力には注目が集まっている。
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ニュースリリース(英文)
http://ir.baidu.com/phoenix.zhtml?c=188488&p=irol-newsArticle&ID=1126890&highlight=
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/09 12:45
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