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東京造形大学とNECビッグローブ、クリエイターの発掘・支援を開始


(左から)NECビッグローブの飯塚社長、グラフィックデザイナーの岡本氏、東京造形大学の諏訪学長
 東京造形大学とNECビッグローブは24日、若手クリエイターの発掘・支援を目的とした取り組みを開始し、Webサイト「クリエイターズアリーナ」を開設した。

 クリエイターズアリーナは、アートやデザイン作品などの募集・発表の場として「ギャラリー」および「コンペティション」を用意する。開始当初は、東京造形大学の卒業展作品が閲覧できるほか、BIGLOBEパブリッシング提供のオリジナル小説「パープルレイン」(著者LILY)を基にしたビジュアル作品の募集も行なう。募集対象は、東京造形大学の学生に限られる。

 東京造形大学では、クリエイターズアリーナのコンペティションに向けて、芸術と商業をテーマにした特別授業「ZOKEI講座」を実施する。講座は5月から7月にかけて4回行なわれ、一般の受講(無料)も可能。その内容はクリエイターズアリーナにも掲載するという。コンペティションでは、9月の学園祭で審査会を実施し、優秀作品を選出。当該作品は、専門家がクリエイティブディレクションを行ない、ブラッシュアップした上で、BIGLOBE内の有料コンテンツとして販売する。

 また、クリエイターズアリーナは、9月のコンペティション応募作品発表に向けて、サイト内のコンテンツ拡充を図る。現在は、東京造形大学の作品のみだが、今後は海外も含めた芸術大学や専門学校との連携を行ない、国内外の学生の作品も掲載する予定。加えて、プロのアーティストやクリエイターの作品も掲載する予定だ。クリエイターズアリーナのトータルプロデューサーを担当するグラフィックデザイナーの岡本一宣氏は、「ビジュアル表現はリアルな場だけでなく、バーチャルな空間でも楽しめるようになった。このサイトで新しいアートやデザインの才能を発掘したい」とコメントした。

 東京造形大学の諏訪敦彦学長は、「学生の制作活動は教室の中だけで完結しがち。作品が教師以外の目に触れる機会も少ない」と話す。「インターネットの普及により、さまざまな情報が行き交う新しい社会が形成されたことで、デザインやアートの役割も変化してきた」とした上で、「NECビッグローブとともに、インターネットを通じてデザインやアートの可能性を探るプロジェクトを発足した」と説明。「NECビッグローブをパートナーに選んだ理由は、才能発掘に関するこれまでの取り組みや、提供サービスの実績を評価したもの」とコメントした。

 NECビッグローブの飯塚久夫代表取締役執行役員社長は、BIGLOBEが考える新しいサービス価値として、「拡大するCGMの玉石混合なコンテンツと、一定のクオリティを持ったマスメディアのコンテンツが合いまった、CGMの次のステップを目指している」と説明。「そのような中、クリエイター育成の豊富な実績を持つ東京造形大学と共同プロジェクトを開始することになった」という。また、「若手クリエイターの発掘には、人材育成や目利きができるプロのコーディネーションが必要。そこで、岡本氏にトータルプロデュースをお願いした」と述べた。今後は、クリエイターズアリーナから、新しいコンテンツビジネスやエンターテイメント作品を創出する考え。


クリエイターズアリーナ 作品ページ

BIGLOBEが目指すCGMの次のステップ クリエイターズアリーナの狙い

関連情報

URL
  クリエイターズアリーナ
  http://creators.biglobe.ne.jp/
  ニュースリリース
  http://www.biglobe.co.jp/press/2008/0424-1.html


( 野津 誠 )
2008/04/24 15:26

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