電気通信事業者協会(TCA)、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、ウィルコムは、総務大臣からの要請を受けて、既存の青少年ユーザーを対象にしたフィルタリングサービスの適用強化の実施時期を見直すと発表した。
青少年ユーザーを対象にしたフィルタリングサービス(有害サイトアクセス制限サービス)については、昨年12月10日、総務省が携帯・PHS各社に対して、未成年の新規ユーザーと18歳未満の既存ユーザーはフィルタリングサービスを原則適用するよう要請した。その結果、各社は1月~2月にかけて新規契約の未成年ユーザーに対して、フィルタリングサービスを原則適用する体制を導入した。18歳未満の既存ユーザーに対するフィルタリングサービスの一律適用は、6月~8月頃に行なわれる予定となっていた。
フィルタリングサービスのうち、いわゆるブラックリスト方式では、一般サイトをジャンルにわけて、特定ジャンルにアクセスできないようになっている。各キャリアが導入しているブラックリスト方式では、健全化に努める企業のサービスも制限対象に入っているとされ、業界関係者などからは批判の声が上がっていた。総務省内で行なわれた「インターネットの違法・有害情報への対応に関する検討会」でも、一律規制を懸念する声があがり、25日に発表された中間とりまとめでは、ユーザーが選択できる多様性を確保した仕組みが必要と指摘されている。
25日には、総務大臣から各キャリアに対して中間とりまとめに沿った要請が行なわれた。これを受け、28日には各キャリアが要請に基づいた取り組みを実施すると発表。具体的な内容や時期はあらためて発表されるが、6月~8月の予定だった、18歳未満の既存ユーザーに対するフィルタリング一律適用などは、十分な周知を図ることなどから実施時期を見直すことになった。
関連情報
■URL
TCA プレスリリース
http://www.tca.or.jp/japan/news/080428.html
NTTドコモ ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080428_00.html
KDDI ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2008/0428/
ソフトバンクモバイル プレスリリース
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2008/20080428_01/index.html
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
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( 関口 聖 )
2008/04/30 19:18
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