マカフィーは8日、ウイルスと不審なプログラムの4月における検知状況を公表した。マカフィーが5万社以上に提供している「McAfee Managed Total Protection」で補足した情報をもとに算出した。
 
  ウイルスでは「Generic!atr」が、検知企業数で932社、マシン数で2,837台と最多だった。Generic!atrは、USBメモリなどの外部メディアにより感染を広げる「W32/Autorun.worm」などが生成するautorun.infを検知したもの。Autorun.wormファミリーは、オンラインゲームのパスワードを盗むトロイの木馬をインストールすることを目的として、流行しているという。
 
  また、検知マシン数382台(8位)の「Spy-Agent.bv.dldr」は、メールドレス情報を盗むトロイの木馬で、世界中の広範囲にスパムメールとしてばらまかれていることが確認されており、日本も攻撃対象となっていることが裏付けられるとしている。
 
  不審なプログラムでは、「Generic PUP.g」が企業数で734社、マシン数で1,118台で最多。上位のランキングは3月と同様でほとんど変化が無く、脆弱性を利用したものやアドウェアが多く見られるという。また、不審なプログラムの多くは、ソフトウェアのダウンロードとともにインストールされるのため、不必要なプログラムのダウンロードには警戒が必要だとしている。
  関連情報
 
 
■URL 
  ニュースリリース 
  http://www.mcafee.com/japan/about/prelease/pr_08a.asp?pr=08/05/08-1
 
 
■関連記事 
・ USBメモリなど経由して拡散するワーム、マカフィーでも検知数が最多(2008/03/05) 
 
 
( 三柳英樹 )
 
2008/05/09 17:09
 
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