総務省は、ソフトバンクモバイルのネットワークで4月からの1カ月間に3件の通信障害が発生した事に関連し、文書による指導を行なったと発表した。
今回、総務省の指導の対象となったのは、4月9日、5月5日、5月6日に発生した3件の通信障害。4月9日は、全国で87万ユーザーが3Gの音声通話が利用できなかったほか、5月5日は東北の一部で4万4,000ユーザーが2Gの全サービスを利用できなかった。5月6日は東京都・千葉県の一部で64万ユーザーが3Gのパケット通信が利用できなかった。
これらはいずれも総務省が「重大な事故」とするサービスの中断。障害の原因は基地局設備などの故障によるものだが、3件の障害はいずれも予備の設備が機能しない「両系故障」に起因しており、総務省は、システムの信頼性向上対策や障害の極小化対策などが十分になされていなかったとした。
ソフトバンクモバイルでは、「影響を受けたユーザーには深くお詫びを申し上げる」とした上で、障害の発生した3件はすでに再発防止策が完了していることを明らかにした。今後は、設備機器の二重化や保全体制、早急な復旧体制など全体的な見直しも検討していくという。
また同社は、3G通信設備の故障に関連し、原因の一部が基地局設備のバグにあるとして、基地局ベンダーのエリクソンに損害賠償などの請求を検討していることも明らかにしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/pdf/080514_4.pdf
関連記事:ソフトバンクの3Gネットワークに通信障害[ケータイ Watch]
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/39383.html
( 太田亮三 )
2008/05/14 20:19
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