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米Mozilla社のCEO、ブラウザデータ収集プロジェクトの存在を明らかに


 米Mozilla CorporationのCEOであるJohn Lilly氏は13日、同社がブラウザを使用して、人々がインターネットをどのように利用しているか調査する仕事に乗り出すことを検討していることを明らかにした。

 これは、Lilly氏の個人的なブログにおいて、Mozilla Corporationが検討しているいくつかのプロジェクトについて説明する中で明らかにされたものだ。現在検討されているのは、ユーザーが設定したプライバシーを守りながら、ユーザーがどのようにWebを利用しているかに関するデータを収集し、共有することだ。

 これらのデータは、フリーの研究者や企業など、世界中の組織に対して提供される。このデータを加工したり、つなぎ合わせることによって、インターネットがどのように使用されているのかをさまざまな観点から知ることができるようになる。さらにこの作業を通して、ユーザーからのデータ収集とWebの利用方法に関する議論を深めることも目指している。

 このプロジェクトに関しては現在、Mozilla Corporationの中で名前すらなく、単に考えを議論している段階だとLilly氏は説明している。

 インターネットに関する統計は、さまざまな営利企業や非営利団体が発表しているが、調査結果には隔たりがあるのが普通だ。すべてのFirefoxブラウザの中にデータ収集機能が組み込まれ、かつプライバシーが完全に守られる保証があるのであれば、Firefox利用者限定という偏りはあるにせよ、これまでとは違った種類のデータが集められるようになり、インターネットの利用方法に関して新しい知見が得られるかもしれない。


関連情報

URL
  John Lilly氏のブログの該当記事(英文)
  http://john.jubjubs.net/2008/05/13/mozilla-firefox-data/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/05/15 13:35

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